虫唾が走る

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こんなTシャツが売られています
 
それにしても古今東西において、公金を得る人に、
私欲に走る人が多いように見えるのは、どうしてなのか。
最近明らかになったパナマ文書でも、多くの政治家が、
タックスヘブンを使って、税金逃れをしたことが判明している。
そんなに遠い話でなくても、身の回りのおカネの話は、
その多くが公金に関わっており、知謀で大金を得ている。

僕は行政が関わるような、公金には縁のない暮らしですが、
周囲から聞こえてくるおカネの話は、虫唾が走る話が多くある。
いわゆる利権に絡む話ですが、土地や家財産に絡む大金から、
何もしないで高収入を得る、昔からそうだった人の権利って何なのか?
せっせと汗水を垂らして働く収入とは、まったく別の次元があって、
公金に絡む人たちは、しっかりとこれを押さえ込んで離しません。

唯一の自由さとは、自らも搾取する集団に入る自由であり、
これを目指して様々な試験や、人脈などが厳然と存在します。
しかしこの利権を解放する話は聞かないし、なくしようと言う話は、
利権集団の外にいる人間が、半分やっかみで言うだけです。
すなわちあわよくば自分も、その集団に入りたいと思うだけで、
この利権構造をなくして、真に平等な社会にしたいと思う人は少ない。

当事者も傍観者も、およそほとんどの人が黙認しているから、
この集団が得るおカネは膨大でも、改革されることなくむしろ膨らむ。
濡れ手に粟のような収入を得ている人は、法律に守られているので、
誰に糾弾されることなく、利権?による高収入が続いていく。
公家と平民の時代の話ではなく、民主主義と言われる現代でも、
おカネ財産を巡る話は、既存の利権に実行支配されているのです。

しかし世界中の多くの社会に、同じ利権構造があることを思えば、
こうしたシステムは人間の本質で、この我欲が人間社会を繁栄させた。
と思えば、なるほど社会を守るのはきれい事ではないから、
社会に平民と貴族がいるには、致し方のないことかも知れない。
性善説を信じている僕は、そのようにいいように思ってみるのですが、
60年間慣れることはなく、僕の心にはやはり虫唾が走ります。