夜までハサ干し

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10月23日
 
昨日は午前中に、イセヒカリの稲刈りをしました。
お昼までに終わりたかったのに、量的に無理があって、
12時半には、いったん家に戻っておにぎりを持ち、
車の中で食べながら、頼まれ仕事に向かいました。
13時から17時まで、タマネギの苗取りを手伝うので、
その間は、稲刈りは中断せざるをえなかったのです。

午前中に終わったのは、イセヒカリ全部の刈り取りで、
稲を縛るまではできないで、縛り用の藁を配るまででした。
このまま夜明かしをすれば、せっかくの稲が地面で濡れるので、
今日中には、稲の束を縛ってハサに掛けるまでやりたい。
と言うわけで、17時に仕事を終えたあと田んぼへ行きましたが、
最近は日の落ちるのが早く、すでに夕暮れが迫っていました。

いくら何でも真っ暗になれば、仕事はできないと思い、
少しでも手元が見えるあいだに済まそうと、大急ぎでした。
薄明かりの中で稲の束を藁で絞りながら、ふと気が付いたら、
もう西の空は真っ暗で、とっくに日は落ちていたようです。
それにも関わらず、手元は何とか見ることができて、
束ね仕事は終了し、ハサ掛けまで終えることができました。

どうやら道を挟んで斜め前の、コンビニの灯りがあって、
少し離れた田んぼの中でも、辛うじて手元が見えたのです。
そう気が付いてからは、比較的落ちついて仕事をしましたが、
真っ暗になる前に終わらせたい、と焦っていたときに、
刈り取った藁を束ねる藁と間違え、米付きの稲で縛ったり、
縛り漏れの稲束があったりして、大変だったのです。

遠くのコンビニから漏れる灯りだけで、手元がわかったので、
これなら何時になっても大丈夫、と落ちついてみれば、
この程度の薄明かりでも、難なく仕事ができる自分に驚きました。
こんなことは昔は考えられなかったのに、10年以上の月日、
自然農を続けてきた成果として、暗がりでも仕事ができたのです。
見えないまま手触りの感覚で、仕事ができる実感が嬉しい。

ハサに稲をかけ終えて、稲を刈った田んぼのチェックは、
さすがに見えないとできないので、翌朝行ってみたのですが、
稲の束からこぼれた稲が2本見つかっただけで、他に異常はない。
これが山の中だったりすれば、地力で灯りを用意しないと、
仕事はできなかったろうと思えば、町灯りも時にはありがたい。
もちろんそのために、毎日灯りを付けておくのは馬鹿げていますが・・・