皆既月食

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昨夜は10年に一度の皆既月食で、気象条件も良く、
多くの人が外に出て、満月の月食を堪能したようです。
だけど僕ら家族は、月食のことをすっかり忘れて、
ただ10月の満月と言うことで、月見をしていました。
なんだか一部欠けた月が、雲に隠れているのかと思って、
それ以上は気にもせず、月見のお団子としゃれました。

実は家の表へ出たときは、近所の人の姿も見えて、
月見の風流を楽しんでいる、と勘違いしていたのです。
こんなに多くの人が、わざわざ秋の満月を楽しむなんて、
まだ日本の風流心も捨てたものじゃない、と思ってました。
しばらくして家に戻って、一本DVDの映画を見て、
そのあともう一度月を見たときに、欠け方が違うのに気付き、
そうだ今夜は、月食だったのだと思い至ったのです。

と言うわけで、肝心な皆既月食のピークは見ずに、
その前後に欠けた月を、月食とは思わずに見ていたのです。
昼のラジオで、月食の観察会とか話題になっていたのに、
あまり気にもせず、お団子を作ってお月見をしていたのは、
日本広しと言えども、僕らくらいかも知れませんね。
お団子もご丁寧に、十五夜というので15個作り、
きな粉とエゴマを付けて、美味しくいただきました。

天体の様々な様子は、今では正確な運行が計算されて、
ほとんど事前にわかったとおりに、天体ショーがあります。
日常のおおかたの出来事と同じ、天体まで計算尽くで、
計算外のことが起きると、多くの人が不安に思ったりする。
確かに計算通り、予定通りでないと困ることもあるけど、
僕はむしろ多くのことは、計算外の方が面白いと思う。
良くも悪くも計算外で、新鮮なのが生命にはよく似合う。

自然農を続けていると、個々別々で皆一緒と同じように、
世の中に同じことは二つと無いのに、法則もあって、
誰がどこで何をしていようと、大自然の理は同じなのです。
そして宇宙の天体も、やはり同じ理で動くのだと知れば、
僕らはより一体となって、月や星を楽しめるでしょう。
世界の喜びは、いのちの繋がりの中で輝くのだと思います。