第23回「妙なる畑の会」全国実践者の集い(2日目)

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午前7時45分に、八尾のコミュニティセンターに集合なので、
僕は6時に起きて朝食を取り、7時に家を出て車を走らせました。
定刻に会場に着くと、すでに何人かのスタッフが働いており、
石黒完二さんや森小百合さんは、ステージ上に飾る活花のために、
たくさんの花や紅葉を、山から切り出して運び込んでいました。
なにしろ大きな花瓶?(実は漬け物や味噌煮使う大ツボ)なので、
たくさんの材料がないと、活花として見栄えがしないのです。

小百合さんが持参した花瓶には、次々と大きな花木が立てられて、
さらに色合いを整え、季節感たっぷりに花が盛り込まれていきます。
完二さんが持参した花瓶は、活花の心得がある人が手伝って、
秋山の気配を見事に表しながら、豊かな山の色合いを表現する。
二つの大壺の活花だけでも、見る価値がある立派なものになって、
会場全体が華やかにいろどられ、一日が楽しくなりそうな雰囲気でした。
実際にこれだけの大きな花盛りが、二つ揃うことは珍しいでしょう。

9時開場と言っても、8時半過ぎから続々と参加者が集まって、
ロビーに用意した「学びの場」の写真や説明を見ていましたから、
中にはスタッフの仕事振りを見たり、手伝う人もいらしたようです。
僕は今日午後に登壇の予定があるので、少し緊張していましたが、
午前中には、こんな大観衆の前で話をしたことのない人が4人、
自らの体験談や考えを話すので、彼らの方が緊張している様子でした。
こうした緊張感を味わえるのも、僕自身は嫌いではないのですが。

僕は昨日朝から風邪で喉の具合が悪く、マスクをしていたのですが、
今日はむしろ緊張を高めるために、久しぶりにリポビタンDを飲みました。
これを飲むと6時間くらいは、アドレナリンが高まるような感じで、
午後に自分の受け持ち時間が終わるまで、体は元気でいてくれるのです。
普段は薬など無縁のために、たまに飲むと効果は抜群ですから、
今日のように何時間かを集中して意識を高めるときなど、役に立つので、
こんな時のために、家には箱買いしたリポビタンDが置いてあります。

それでなくても緊張していたので、風邪は一時的にもどこかへ吹っ飛び、
喉の具合も悪くないし、風邪らしい症状はまったく感じなくなっていました。
午前中には中西さん、田中さん、石田さん、森さんの順で発表があり、
それぞれ個性的な感性が出ていて、会場の皆さんの心を掴んでいました。
僕はちょっと写真を撮ったりしながら、彼らの発表を聞いていました。
石黒さんも会場の後ろの席に座って、熱心に聞いていたようですし、
会場の雰囲気はとても良くて、発表者の心に寄り添う様子が見られました。

4人の発表のあとは、そろって壇上に並んでいただいて意見交換です。
会場から手を挙げていただいて、質問や意見を聞いたのですが、
これまた真面目で熱心な人ばかりなので、充実した時間になっていました。
お昼休みになって、僕は早めに食事を済ませると午後の壇上に備え、
用意した資料を簡単にチェックして、あとは話の流れに任せる覚悟です。
石黒さん夫妻を相手に、3時間のロングインタビューのような対談で、
石黒家の秘密?を、皆さんに納得していただけるように明らかにしていきます。

3時間の対談はさすがに厳しいものでしたが、2時間を過ぎたところで、
森夫妻にも登壇していただき、学校へ行かせなかった子育てについて、
4人を相手に、興味深い話を聞かせてもらうことができたように思います。
「自足するくらし」と題した3時間でしたので、僕は石黒家の生活を、
電気やガスがない生活面から伺い、食の自給から衣住を含めた自立を問い、
そして学校へ行かずにホームスタディをした、教育方針などを聞いたのです。
この3時間はさすがに厳しかったので、終わったあとは疲労困憊でした。

最後には全員が壇上に揃って、会場と意見交換をしたのですが、
僕は緊張がとけてしまって、強烈な眠気が襲ってくるのをどうにも出来ず、
壇上に並んで座っていながら、うつらうつらと眠ってしまいました。
椅子に腰掛けていたので、体が倒れそうになったところでハッと気付き、
慌てて体制を直すこと、少なくとも2回はあったと思うのですが・・・
終わったあとで仲間に聞いても、気付いた人はいなかったようです。
まあ、椅子から転げ落ちたりしないで良かった!と思うしかありません。

2日目のスケジュールが全部終わると、僕はもう意識がもうろうとして、
会場の後片付けや明日の準備を整えると、真っ先に家に帰ることにしました。
家に帰って食事をして、その後は風呂にも入らずに眠ってしまいました。
自分の役割が終わるまでは、緊張で風邪も引っ込んでいたらしいのが、
緊張が緩んだ瞬間から、一気に元に戻って風邪の体になったようなのです。
それでもこれで僕の最大の課題だった2日目が終わり、あとは明日半日、
最後に自然農の真髄を、それに相応しい人たちが対談して終わる予定です。