天高くない秋

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毎年今頃になれば、空気は澄んで空が高く、
気持ちのいい秋晴れになる季節、と思っていたら、
今年はいつまで経っても、雲が低くたれ込めています。
なんだかスッキリしない、奇妙な天気が続いている、
と感じているのですが、気象関係者に言わせると、
特別奇異な様子は見られず、若干日照不足程度だと言う。

あちこちで局地的豪雨があって、でも全体で見れば、
雨量もさほど驚くような、異常気象ではないのだそうです。
きっと異常気象だと言い始めるには、よほど天変地異で、
空に龍でも走り回らないことには、驚いたりしないのでしょう。
日本はもともと自然災害の多い国ですが、それにしても近年、
今までの常識では計れない、様々な現象が起きています。

大きな全体で見れば、さほど異常ではないと言っても、
僕ら人間は誰だって、局地的な場所に住んでいますから、
その場所でかつて無い豪雨なら、やっぱり異常気象なのです。
夏は夏らしくない、青空と入道雲を見ないままに終わり、
秋になっても、鰯雲どころか天高くさえない日が続いている。
これはやっぱり、おかしな気象だと思うのですが・・・

天地の様相が、人間社会の不条理を映し出して、
人間社会はおかしくなって、戦争が始まろうとするのか。
アメリカのオバマ大統領は、イスラム国と徹底的に戦うと言い、
そうすればイスラム国と繋がる人は、アメリカを敵と見て、
アメリカ自体に、テロのような武力攻撃を仕掛けるかも知れない。
イギリスなどは、早くもそうした警戒態勢を取っています。

日本は今までであれば、巻き込まれる心配は少なかったのに、
集団的自衛権だとか、海外派兵とかが現実のものになってくれば、
アメリカと同じように、テロの標的にならないとも限りません。
この脆弱な国が、テロリストの標的になってしまうなら、
また地下鉄サリン事件のような、大事件が起きないとも限らない。
そうした不穏さが、雲を重く低くしているのでしょうか。