福光熱送り七夕祭り

イメージ 1
 
およそ300年前から続いている、福光の熱送りですが、
僕は今まで見たことがなかったので、行って来ました。
せっかく見に行くなら、花火の打ち上げがある日と言うことで、
今日の午後8時を目指して、とりあえず行ってみたのです。
車をどこに止めるかわからず、会場近くのスーパーへ行ったら、
うまい具合に空いていて、そこへすんなりと駐車です。

歩いて2分ほどで、交通規制のある丸の内通りへ着き、
そのまま福光大橋へ行って、立ち見の花火見物です。
大きな花火大会とは違うので、あまり期待しなかったのですが、
音楽に合わせて打ち上げる花火は、結構なみものでした。
それにしても人が大勢いて、見る場所が狭いからかと思ったら、
終わってからさらに大勢の人が、川原の見物会場から出てきました。

歴史の古い祭りですから、このメイン会場とは別に、
本来の祭りの意味であった、田んぼの病害虫除けのために、
田んぼでは小学生が、「ねつおくるばーい」と声を挙げます。
これは稲熱病などの害を防ぐために、田んぼに熱を送り、
元気な稲を育てようと言うのが、昔からの習わしだったのです。
稲熱病は冷夏に多いので、暑いこの時期に熱を送るのです。

人がごった返して、歩くにも歩きにくい状態でしたが、
これも祭りの醍醐味と思って歩いていたら、知り合いにも会い、
自然と祭りの雰囲気が、身の回りに漂ってくるようでした。
かき氷かアイスクリームか、何か食べようかと思っても、
凄まじい混雑で、結局は何も買わずに家に帰ることにしましたが、
この雰囲気を味わっただけで、家に帰ってアイスクリームを食べます。

南砺市にはこうした、古い歴史を持つ行事がたくさんあって、
行事を整理したくてもできずに、同じ日にあちこちで催しがあります。
福光の熱送りには、井波の太子伝が重なっているので行けませんでしたが、
今回初めて行ってみると、やはり太子伝とは違う活気に満ちています。
井波の太子伝も、昔は活気に満ちていたと記憶していますが、
門前町でお寺のイザコザがあれば、すたれるのもやむを得ませんね。