日々是好日

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季節の移ろいと共に変化する、日本の田園風景は、
以前のような繊細さは失われましたが、やっぱり美しい。
僕は今年、頼成に田畑、清水明に田んぼ、田中に畑があって、
そして土生新のイチゴ園を、手伝っていることから、
この間を車で移動するのですが、ただ移動しているだけで、
ときには驚くほど、美しい風景に出合うことがあります。

あいにく写真には撮れませんでしたが、火曜日の早朝、
井波から田中の馬畑へ行こうとして、車を走らせていたら、
不思議な光景に出合って、車を止めてしまいました。
山見から五領にかけての高台で、北の方をなにげなく見たら、
そこには島々を浮かべた海が、静かに広がっていたのです。
もちろんそこは砺波平野ですから、そんな所に海はありません。

前日までの雨や田んぼに張った水で、地面付近だけが靄って、
ある高さから上は、スッキリと晴れ渡っていたのです。
標高の高い場所では、よく見られる光景でしょうが、
砺波平野でこんな風景を見たのは、初めてのの経験でした。
これは是非写真に撮りたいと思って、カメラを取り出し、
どうやって写すか思案しているうちに、電池切れとなりました。

残念ではありますが、たぶん写真にとっていても、
あの臨場感を表現することは、できなかったでしょう。
本当に美しい風景は、天地の広がりがありますから、
カメラの写真には収まりきれない、いつものことなのです。
そしてこんな出会いがあるからこそ、ほんのちょっとしたこと、
夜明けの早起きドライブは、僕の大きな楽しみなのです。

今日紹介したのはそれとは別の、イチゴ園から馬畑に、
移動している途中で出合った風景で、今の季節の麦畑です。
麦の秋とも言われますが、収穫時期を迎えて色付いた風景は、
それだけを見てもきれいですが、周囲とのコントラストに、
なんとも言えない、季節の味わいがある気がします。
毎日が美しい、砺波平野の田園地帯なのでした。