典型的な荷崩れか?

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お隣の国である韓国で、客船が沈没したようです。
詳しい乗客の数や状況は、まだわかりませんが、
乗客乗員の数は475人で、救助されたのは179人、
と発表されていますから、悲惨さが伝わってきます。
乗客の中には、修学旅行の団体もいたようで、
せっかく助かった引率の教頭が、自殺しています。

16日午前9時頃に、急激に進路を変えた直後、
ドーンと大きな衝撃音があって、急激に船が傾くと、
体勢を立て直すことなく、40分後に横倒しになっている。
そして2時間後には、船首を残した全体が沈没しており、
この段階で、300人近い人が船内に閉じこめられたのです。
エアポケットで生き延びている人が、何人いるか・・・

すでに船長以下、3人の船員が逮捕されたようですが、
ニュースの状況から考えて、沈没の原因は荷崩れでしょう。
船体に穴があるわけではないし、浸水による沈没ではないから、
船が傾く直前の大きな音は、コンテナの荷崩れと思われます。
そもそも船では、荷崩れが一番大きなトラブルですから、
船長はすぐに事の重大さを知って、逃げ出したのでしょう。

取り残された人たちは、わけがわからずに右往左往して、
すぐに船が大きく傾いたわけですから、逃げようもありません。
救命胴衣を渡されても、どうすればいいかわからずに、
逃げようにも横倒しの船体では、逃げ方もわからないのです。
船が横倒しになったときに、船員が的確に誘導できれば、
もう少し乗客を助けられたでしょうが、この船長では・・・

この船は日本で就航当時、沖縄航路を走っており、
僕も乗ったことのある、フェリー波之上だったと聞きます。
だとすれば、あれだけ大きな船が40分で横倒しになり、
そのまま真っ逆様に転覆するなど、考えるのも凄まじいことで、
船内にいた学生などは、どんな恐怖を味わったか知れない。
エアポケットでの生存を信じて、全力で救助するしかないのです。

困ったことに、日本政府の救助協力申し出に対しては、
相変わらず韓国政府の頑なな日本拒否か、受け入れられず、
せっかくの国際協力は、いまだに出来ないのが残念です。
政治は何のためにあるのか、イデオロギーや個人の信念よりも、
より多くの人を助け、幸せに導くためのものであってほしい。
そんな単純なことを、あらためて思わずにはいられません。