詐欺的な経済成長

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先日、戻らないキャッシュバックの話をしたら、
いろいろなアドバイスを、いただくことになりました。
基本的には、私が契約書などをちゃんと確認して、
それを持って消費者センターや、親企業に訴えれば、
しかるべき対応をしてもらえるはず、と言うものです。

それはわかっているのですが、やはり面倒で、
そもそも契約をした時点で、どこか諦めていたような。
それなら契約などしなければよかったのに、と言われれば、
まったくその通りなので、僕に落ち度があるのでしょう。
例えば1万円として、この金額は大きいのですが、
取り戻す手間暇を考えると、捨てておく選択をします。

だます側としては、万が一書類を見せられて、
どうして返金しないのかと、訴えられたとしても、
それは失礼しました、と言って返金するだけでしょう。
間違いは誰にでもあるし、それ以上責めるには、
全体としてひどい管理だと、証明しなければなりません。
そんなことは、誰もやらないとわかっているのです。

これはいわば、会社ぐるみの巧妙な詐欺ですが、
ネット環境を持つ家庭での、1万円という金額こそ、
この詐欺を目立たなくしている、カラクリ要素なのです。
もしも一人の人間から、100万円をだまし取れば、
取られた人は必死になって、取り戻そうとしますから、
間違いなく詐欺として、犯罪証明されてしまいます。

だけど100人から1万円ずつなら、だまされた方も、
生活に影響が出るほどの被害ではないので、黙っている。
こうして誰に訴えられることもなく、詐欺は成立するので、
こんな美味しい商売はないし、会社も成長するのです。
匿名性が進んだ社会で、人をだます気があれば、
だまされるしかないのが、今の社会かも知れません。

ここまでは、新しく伸してきた小企業の話ですが、
それなら大企業なら安心かと言えば、そうでもなくて、
実はさらに巧妙な手法で、人をだまし続けています。
本来なら支払わなくてもいいような、余計な+100円を、
1万人から集めることで、100万円の収入を得る、
そんなシステムが、日本では法律に守られてあるのです。

ここまで言えば、何のことかわかる人にはわかるので、
詳しくは書きませんが、これが日本の経済の実姿なのです。
アベノ独裁になって、経済がどれだけ成長したのか、
その成長から、詐欺的な要素を全部取ったなら、
成長そのものが、詐欺のようなものかも知れません。