一升背負い餅

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昨日は、姫が一歳の誕生日になりました。
早朝の生まれた時刻には、目覚ましで起きて、
妻と二人で、姫に「おめでとう!」と声掛けです。
昼過ぎには山代温泉へ、妻の実家の招待で、
お祝いしてもらい旁々、温泉を楽しみに行きました。

温泉で待っていたのは、写真の通りで、
紅白の大きな一升餅を背負わされ、大変です。
最初は後ろへ、ひっくり返ってしまいましたが、
少し慣れると、なんとか背負ったままハイハイをして、
母親のもとへ、避難しに行って縋り付きます。

みんな喜んで笑っているから、泣きはしませんが、
一緒になって笑うほどは、余裕もなかったのでしょう。
紐が首を絞めないように、手で支えられていますが、
初めての体験で、怪訝そうにみんなの顔を見回します。
こうして姫の初めての誕生日を、祝っていただきました。

初めての誕生日に行う、祝い餅の風習は、
地方によっていろいろですが、ここでは背負い餅。
“一生餅を背負っているので、食べ物に困らない”
と言うことのようですが、解釈の仕方は諸説あって、
何が正しいともなく、多くの人がやっているようです。

姫が生まれてから、1年の月日が過ぎて、
もう生まれたときのことは、うろ覚えです。
なにしろ初めての出産なのに、自宅で自然分娩を選び、
助産士さん以外は、ヘルプも頼まなかったので、
今考えても、どうやって乗り越えたのか不思議です。

だけど多く学んだことの一つに、日々を凌ぐこと、
苦しいとか辛いとか、不安だとか心配だとか考える前に、
その日、その時にやることを一つずつこなすこと。
できることを一つ、また一つとやっていれば、
一日が過ぎて、また次の日を凌いでいくのです。

人生における大切なことは、もうわかっているので、
あとは日々のことを、迷いながらこなしていけば、
それが暮らしとして、幸せも時には顔を見せてくれる。
たぶん沖縄の辺野古でも、福島の双葉町でも、
日々はそのように、過ぎていくのだと思うのです。