湯川温泉「龍王閣」

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妻のお母さんと叔母さんに誘われて、みんなでドライブに行きました。
お正月休みの最後の日で、お天気も良かったからちょうどいいのですが、
青空に浮かぶ立山連峰を見ようと、あちこち車を走らせているうち、
連峰の上に雲がかかってしまい、気持ちの良い風景にはなりませんでした。
それでも359号線から射水に抜けて、新湊経由で氷見の SAYS FARM へ。

この SAYS FARM がある場所は、氷見のわかりにくい山中なので、
うろ覚えの住所を頼りに探して、ようやく案内標識を見つけたときは、
振り返ってみた富山湾の風景が見事で、ちょっとした驚きでした。
木造で古風なお店の作りも、この風景を活かして眺めもいいのですが、
軽くランチを食べたかった僕らにしては、コースメニューしかないので、
ここでの食事はあきらめ、氷見の市街地へ戻って氷見うどんを食べました。

食事のあとは温泉に入りたかったので、どこがいいかと話しながら、
せっかくだから、誰もまだ行ったことのない温泉へ行くことにしました。
それも比較的近くの、能登半島和倉温泉へ行く少し手前にある、
湯川温泉というところに、なんだかしら有名な一軒宿があるらしいのです。
何がどう有名なのか知らないまま、国道沿いの案内標識を見つけて右折。
古びた道を進んで行くと、まるで古い公民館のような建物が温泉旅館でした。

田舎の寂れた風景に、そのまんま違和感なく溶け込んでいましたから、
車の運転手は見過ごして通り過ぎ、誰かが「もしかして」と言いだしたので、
戻って確認してみたところが、この湯川温泉「龍王閣」だったのです。
素朴な宿とは思っても、これほど質素で目立たないとは思いませんでした。
館内へ入って宿の親爺に説明を聞くと、塩素も水も何も足さない源泉で、
温泉の数ある北陸でも、十指に入る名湯なのだと説明されました。

実際にNHKのテレビの取材を受けて、番組で紹介されたようですし、
温泉の専門誌などでも、高い評価を受けた文書がコピーされていました。
宿の構えから想像したとおり、なんの変哲もない小さな浴場でしたが、
さっそく温泉に浸かってみると、肌に独特の濃い感触があって気持ちがいい。
浴槽の中は湯ノ花が舞って、いかにも本物の温泉って感じでした。
だけどすぐ近くには和倉温泉もあって、湯川温泉に来る人は少なさそうです。

ドライブの目的を終えた僕らは、源泉100%の温泉で体も温まり、
そのまま氷見を経由して、井波と城端へまっすぐ帰ることになりました。
最後は砺波の量販店に寄って、姫と妻の衣料品をお母さんに買ってもらい、
眠る姫を抱いて家に着いたのは、6時近い時間だったと思います。
これでお正月の休みも終わり、明日からはまたいつもの日常が始まります。