偉そうな態度
僕はちょっと無理をして、頭が痛くてダウンです。
姫はいたって元気で、いつも椅子の飢えに立ち上がり、
ブツブツ文句を言いながら、食べ物を鷲づかんでは、
食べるんだか遊ぶんだか、散らかし放題にします。
すると妻が怒って、小言を言うのですが、
椅子に立ち上がった姫は、お椀をひっくり返し、
ふてぶてしい態度で、この通りの様子です。
姫はいたって元気で、いつも椅子の飢えに立ち上がり、
ブツブツ文句を言いながら、食べ物を鷲づかんでは、
食べるんだか遊ぶんだか、散らかし放題にします。
すると妻が怒って、小言を言うのですが、
椅子に立ち上がった姫は、お椀をひっくり返し、
ふてぶてしい態度で、この通りの様子です。
と言っても、お母さんが相手にしなくなると、
姫は慌てて甘えようとして、それでも相手をしないと、
泣き出してしまうので、結局お母さんは敵いません。
僕はちょっと距離があるので、姫が椅子から落ちないよう、
服の裾を持って、時々食べ物を分けて食べさせています。
姫にとって僕は、いわば遊び相手のようなもので、
母親はおっぱいがあるので、やっぱり関係は深いのです。
去年の今頃は、姫はまだ産まれていなくて、
妻は大きなお腹で、姫が来るのを待っていました。
それがこうして、一緒に食事をしていることを思えば、
やっぱり奇蹟のように、人間の何かを感じます。
人間はどこからきて、どこへ行こうとしているのか、
この地上に生まれて、何をしようとしているのか、
幼い姫を見ながら、考えずにはいられません。
人間は最終的には、人を親を信じることで、
何とか無事に、生きられている存在なのですから、
人間同士の絆は、何を置いても大切にしなければならない。
そうわかっているはずなのに、人は諍いを起こして、
世界中のいたるところで、争いごとは絶えないのです。
この偉そうな態度の姫だって、本当に一人になれば、
たちまち生きていることが、出来なくなると言うのに。
加速度的に変化する暮らしは、千年前から百何前以上に、
百年前から十年前にかけて、大きく変化したように思います。
その変化は、本当に人が望んだものだったのかどうか、
何かに踊らされて、気が付いたらそうなっただけで、
しかも元に戻ることも出来ない、中毒でしかないとすれば。
僕らは人間として、常に自分を見失うことなく、
覚醒できる状態を、維持していたいものです。