燃える庭を眺めながら・・・

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いつも農作業をしている田畑の、地主さんの庭です。
明治の頃はこの地の名家だったようで、広々とした庭には、
アメリカ帰りに持ってきたという、セコイアの大木がそびえ、
屋敷林と言うよりは、小さな森のような庭があります。
その一角にある楓の紅葉は、先週みごとに真っ赤になって、
少し離れた場所から竹垣越しに見ると、炎が燃えるようでした。

その赤もすっかり色あせて、今は銀杏の黄色が鮮やかですが、
明後日からは雪の予報ですから、秋も明日で終わりです。
気が付けばもう12月の10日で、今年もあと20日、
歴史は果てしなく続くかのように、2014年を迎えます。
その時々に、この紅葉のように鮮やかな一瞬があって、
月日を重ねていくうちに、人生が分厚いものになっていく。

市民の社会に対する覚醒は、少しずつ広がってきましたが、
同時に薄暗いアベノ独裁の影も、急速に広がってきて、
この先どのような社会になるのか、見通しは明るくありません。
それでも人々の覚醒が続く限り、社会は底辺から変わっていって、
やがて政府や国家、国際社会と言ったグローバルな世界も、
個々人の生き方を深めるのと同じように、生まれ変わっていく。

だけどそうした変化は、まだだいぶ先のことでしょうから、
まずはアベノ独裁の、言いたい放題の嘘の明るさに包まれて、
やがて薄暗い現実が広がって、また国外に問題が起こされます。
それを解決するという理由で、世界はぎくしゃくしますが、
アベノ政権に出来るのは、そこまででしかありません。
平和を求める市民社会こそが、新しい世界を切り開くのです。

人口が減って広々とした田舎で、自給農的な暮らしが広まり、
人々の流れは、今まで通りお金を求める都会への流れと、
新しい人間関係を模索する、田舎への流れとに別れるでしょう。
個々人が自立を求めながら、個人では出来ないことを家族で、
家族では足りないことを地域で、助け合って育んでいく。
そうした生き方自体が、目指すところになるのです。

自然豊かな南砺市で、未来を切り開くのはやっぱり自然です。
子どもたちはなるべく自然の中で遊び、自然から学び、
自然と共に生きることで、命や環境の大切さを身につける。
そんな子どもたちが成長して、循環型社会を模索すれば、
そこに新しい社会は生まれ、育まれて広がっていくのです。
僕はそんな10年後、20年後が楽しみです。