やすらかな寝顔

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昨日から今朝に掛けて、台風情報が飛び交い、
北陸富山も進路の北側なので、用心をしていました。
夜更けには強い風も吹いて、少し心配しましたが、
僕の住む町では、台風よりも風の強い“井波風”があるので、
多少の風が吹いても、誰もさほど心配はしないようです。

特に我が家は、ゆっくりと傾斜した通りに面して、
大雨が降っても、周囲に水が溜まる心配もありませんし、
雷の通り道でもないので、天災の心配は無いのです。
しかも日本で一番犯罪の少ない、穏やかな気質の町なので、
日常生活において、身の危険を感じることは滅多にない。

当面心配事があるとすれば、家が古いあばら屋なので、
冬に大雪が降ると、家が潰れるのではないかとか、
狭い庭に大きく育った大木が、倒れるんじゃないかってこと。
だけど家を建て直すような、お金も技術もないので、
当面は様子を見ながら、せっぱ詰まれば何か考えます。

僕は年齢的にも若くないし、特別体力もないので、
いつまで元気でいられるのか、その方が心配なのですが、
心配したってどうなるものじゃなし、考えないことにしたのです。
そんなんじゃ、姫の将来が心配だと言われそうですが、
姫が大きくなるまでは、なんとか持つかもしれない程度です。

要は難しく深刻に考えずに、楽天的に考えながら、
無理せずにできることをやって、日々を生きていくだけで、
それ以上のことなんて、自分にはできないと思っているのです。
そんなだから以前は、結婚なんて考えませんでしたが、
今の妻と出会って、考え方が少し変わりました。

なにかもっと大きなものに託して、自由に生きればいい、
自分にできることなんて、自分を生きることでしかないと感じ、
あらためて自分の生き方にこだわる暮らしで、姫を授かったのです。
愛情だけはたっぷりと、それ以外はほとんどいただきもので、
姫と妻と、3人で新しい家族を作っているのです。

だからといって、○○でなければいけないとも思わず、
ただ自由に自分の心の赴くままに、常識を深く疑いながら、
智恵と勇気と思いやりで、せっかく生まれた命を活かす!
人生は無限の冒険だと受け止めて、切り開いていけば、
こんなやすらかな寝顔にも、無理なく巡り会えるのです。