「ピースとハイライト」

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サザンオールスターズの、5年ぶりの新曲が、
様々な場所で、予想通りの物議を醸しているようです。
そもそもサザンの桑田佳祐さんは、以前からも、
沖縄の基地問題を嘆いて、「この国は平和じゃない」
と歌っていますし、それ以外にも社会風刺したものは多い。
したがって今回の「ピースとハイライト」は、サザンとしては、
特別に政治色が強い曲、と言うほどのものではないのですが。

先日は中国のマスコミでさえ、この曲の歌詞を取り上げて、
「日本の多くの人々は対話を望んでいるのに、日本政府は、
 国民の気持ちを無視して、対決姿勢を煽っている」
みたいな評があったと、僕らの耳にも届いてきています。
どこの国にも、対決姿勢が好きな人たちはいるもので、
もちろん中国でも、政府は日本と対決姿勢を崩していません。
だけど両国共に多くの国民が、対決ではなく対話を望み、
お互いの良いところを認めて、仲良く暮らしたいと思っている。

そんな僕らの気持ちを、この歌は素直に歌っているから、
またこの曲も、サザンの代表曲の一つとして残るでしょう。
昨日紹介したオリバー・ストーンさんも言うように、
日本は芸術文化の面で、優れた業績を残していますが、
政治は幼稚で、アメリカに振り回されているばかりなのです。
思えば日本は長い歴史の中でも、文化的なものは、
時の政治を批判する形で、優れたものが出ています。

ネット上でこの曲の評価を見ると、賛否が極端で、
「話してもわからないから、軍事が必要なのに、
 これでは子どもの夢物語だ!」なんて批判もあります。
ジョン・レノンの「イマジン」が、まさにそうであったように、
歌は評論家のように問題を解くのではなく、夢想家として、
理想の世界を歌い続けてこそ、多くの人に届くのです。
サザンほどのビックネームだからこそ、こうした歌詞は、
あらゆる人の心に届き、大きな意味を持つでしょう。

すでにヒットチャートで、1位になっていますから、
日本中の人たちが、この曲を聴いているとは思いますが、
ちゃんと聞いてみたい人には、こちらから↓どうぞ。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00091/v10047/v0994000000000542618/

歌詞だけを知りたい人は、教えちゃいましょう。
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「ピースとハイライト」
       作詞:桑田佳祐

何気なく観たニュースで
お隣の人が怒ってた
今までどんなに対話(はな)しても
それぞれの主張は変わらない

教科書は現代史を
やる前に時間切れ
そこが一番知りたいのに
何でそうなっちゃうの?

希望の苗を植えていこうよ
地上に愛を育てようよ

未来に平和の花咲くまでは…憂鬱(Blue)

絵空事かな?お伽噺かな?
互いの幸せ願うことなど

歴史を照らし合わせて
助け合えたらいいじゃない
硬い拳を振り上げても
心開かない

都合のいい大義名分(かいしゃく)で
争いを仕掛けて
裸の王様が牛耳る世は…狂気(Insane)
20世紀で懲りたはずでしょう?
燻(くすぶ)る火種が燃え上がるだけ

色んな事情があるけどさ
知ろうよ 互いのイイところ!!
希望の苗を植えていこうよ
地上に愛を育てようよ

この素晴らしい地球(ふるさと)に生まれ
悲しい過去も 愚かな行為も
人間は何故に忘れてしまう?

愛することを躊躇(ためら)わないで
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