初めての散歩

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ずっと寒い日が続いていましたが、昨日あたりから、
寒さが緩んで、暖かさを感じるようになりました。
姫が生まれてから、40日くらいが過ぎたので、
少し外の空気に触れた方が、気持ちがいいだろうと、
勝手にそう思って、近所の散歩に連れ出しました。

まだ大きすぎる防寒具に、すっぽりと身を包み、
僕が抱っこして外に出ると、ちょうど太陽が出て、
あまりのまぶしさに、姫は怪訝な顔で目を閉じます。
太陽が照れば暖かいのですが、眩しすぎますし、
眩しくない日陰では、あまり暖かくもないような、
散歩も難しいものだなあ、と思いながら歩きました。

午後の一番暖かそうな時間帯で、人の姿も見えず、
挨拶するような近所の人には、出会わないまま歩いて、
500mほど、ぐるりと散歩をしてきました。
一人では歩くこともない、近所の散歩をしていると、
普段は気が付かない、町内の新しい変化にも気付いて、
なかなか面白い、時間を過ごすことが出来ました。

そう言えば僕が子どもの頃は、ちょっとした用事が、
散歩に出るようなもので、徒歩の人がたくさんいました。
買い物かごを持った人や、風呂用具を持った人や、
何かしら道具を持った人が、次々に出会って挨拶する。
それは町の賑わいでもあって、町部に住んでいれば、
そうした賑わいが、なんだか誇らしくもあったのです。

今ではすっかり歩く人もいなくて、人には出会わず、
挨拶をすることも、立ち話をすることもなくなりました。
それでもご近所さんならば、どこにどんな人が住んで、
どんな暮らしをしているかは、ある程度わかります。
町内には一人か二人、世話好きな人や情報通の人もいて、
みんなそれとなく、町全体のことがわかっているのです。

暮らしの安全や安心には、こうしたことが大切で、
だからこそ僕らは、地域の自治を大切に思うし、
日々の市民活動がいかに重要か、繰り返し思うのです。
散歩の後は、姫もそれなりにつかれたらしく、
お風呂に入れた後は、ぐっすりと眠っていました。
30年後の姫は、どんな暮らしをするのでしょうか・・・