妊婦と散歩

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妊娠39週になり、もういつ産まれてもいいように、
準備はおおかた整って、今は陣痛を待っています。
幸いGBSは陰性でしたから、問題なく自宅出産ですが、
日々の暮らしは続いているので、町内会の会合やら、
毎日の食事の準備やらは、いつも通りに続いています。
比較的ゆったりした日々で、気持ちだけが落ちつきません。

お腹の子どもも、はっきり手足の動きがわかりますし、
妻は脇腹を蹴られて、痛いからやめて!と怒っています。
昨日は外用事が多かったので、車で走り回りましたが、
このところは時間があれば、一緒に散歩しています。
目安は30分から、長くて1時間くらいの予定ですが、
先日は2時間ほど掛けて、閑乗寺高原などにも行きました。

田舎に引っ越した当初こそ、あちこち散歩していましたが、
最近はわざわざ散歩しなくなり、町の様子もわからない。
おかしな話ですが、町内のことよりも遠くのお店とか、
新しくできた施設の方が、詳しくなっている自分がいます。
時間があれば、車で遠方まで出掛けてしまいますから、
結局自分の町のことは、ほとんど実情を知らないのです。

せっかく気持ちのいい、美しい町に住んでいながら、
自分の町を知らないなんて、なんだかとってももったいない。
そこで彼女が出産待ちの間、天気が良ければ一緒に散歩に出掛け、
普段は歩かないような場所を、歩いて回っているのです。
今日の写真は数日前に、閑乗寺高原まで歩いた時に撮ったもので、
木立の間から見えた散居村は、キラキラ輝いてきれいでした。

出産予定日までは、あと一週間となりましたので、
せり出した大きなお腹を撫でながら、話しかけるのですが、
そんな時にちょうど動いたりすると、それだけで嬉しい。
なんだかコミュニケーションできたようで、嬉しくなるのです。
人間の最大の喜びは、何といっても心の通じ合うことで、
新しい命との交流ほど、心躍るモノはないのです。

今はもう、無事に産まれてくることだけを祈っていますが、
人間が社会的な生き物であることを思えば、産まれてくる時にも、
居住空間の冷暖房やら、すぐに必要になる衣類の用意など必要です。
周囲の人たちから助言と協力を得ながら、産まれてくる日を待つ、
暖かい人の心に囲まれながら、幸せな時間が過ぎていくので、
ああこれが幸せってものだなあ、なんて思うのです。