豊かな時間へ

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初詣に、高瀬神社へ行ってきました。
あいにくの雪模様で、道路は凍てつき、
視界不良の車は、ガタピシと軋みながら、
通行規制で、かなり大回りで到着です。
やっと辿り着くと、道路の足場も悪くて、
なかなか思うようには、歩けません。

それでも境内へ入って、古いお札を返し、
拝殿へ進んで、撫で仏もしっかり撫で回し、
賽銭を投げて柏手を打って、黙祷です。
見ると拝殿の奥では、神官たちが並んで、
生の笛太鼓で、巫女舞も見られましたから、
年の初めから、ラッキーな初詣でした。

縁起物売り場は、たいそう混んでいて、
僕は縁起物を、お金の丈で買うのもいやで、
小さなだるまだけ、買ってきました。
正月の過ごし方としては、シンプルに、
願いは彼女の、安産祈願だけなのですが、
これは少し落ちついたら、もう一度来ます。

新しく親戚になった家に、挨拶に行って、
テレビがあると、なんとなく見てしまいますが、
せっかくの時間を、テレビなど見ていれば、
なんだか知らない間に、時間が過ぎてしまう。
自分にはもっと、身近に大切なことがあるのに、
テレビの情報に、振り回されてしまいます。

幸い我が家には、テレビがないのでいいですが、
一昔前風に、居間に大きなテレビがあれば、
みんなそちらに気を取られて、話が弾み、
そこにいる人同士の会話が、失われてしまう。
現に今そこにいる人を気遣い、心を馳せて、
様々な会話が、出来なくなってしまうのです。

テレビが無ければ、ゆっくり本を読めるし、
彼女は編み物をしたり、僕は料理や片付けもので、
望まない価値観を、植え付けられることもない。
視聴率とスポンサーが、新聞テレビの神様だから、
僕らはそんなものに振り回されずに、自覚を持って、
自分の生活を見詰め、生き方を考えていたい。

幻想に惑わされることなく、自然の命に根ざして、
地に足のついた暮らしをして、生きていく。
そうすれば、空も大地も花も緑も風の香りも、
自然界の全ての姿が、豊かさの証となって、
僕らをたおやかに包み、守ってくれるし、
精神を病むこともないだろう、と思うのです。