赤ちゃんにやさしい病院

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彼女が自宅出産をしたい、と希望しているので、
砺波市のさかえ助産士さんにお願いして、準備を進めています。
するとバックアップする病院として、済生会高岡病院を指定され、
今はそちらで、定期健診などを受ける世話になっています。
さてこの済生会高岡病院ですが、行ってみると診療室の前に、
「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されている、と書いてありました。

この「赤ちゃんにやさしい病院」とは、どんなことかと言えば、
ユニセフとWHOが、1989年に母乳育児を呼びかけて、
「母乳育児を成功させるための10か条」を定めて、
これをもとに地域に貢献できる施設を、認定しているものだとか。
日本国内では、2008年現在で56施設が認定されており、
済生会高岡病院は、2005年に認定されたようです。

日本にまだ56施設というのは、少ない気がしますが、
どんな10か条を定めてあるかと言えば、次の通り。
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1、母乳育児推進の方針を文章にし、すべての関係職員がいつでも確認できるようにする。
2、この方針を実施する上で必要な知識と技術をすべての関係職員に指導する。
3、全ての妊婦に母乳の利点と授乳の方法を教える。
4、母親が出産後30分以内に母乳を飲ませられるように援助する。
5、母乳の飲ませ方をその場で具体的に指導する。また、もし母親を赤ちゃんから離して
 収容しなければならない場合にも、母親に母乳の分泌を維持する方法を教える。

6、医学的に必要でない限り、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにする。
7、母子同室にする。母親と赤ちゃんが終日一緒にいられるようにする。
8、赤ちゃんが欲しがる時はいつでも、母親が母乳を飲ませられるようにする。
9、母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首のおしゃぶりを与えない。
10、母乳で育てる母親のための支援グループ作りを助け、
 母親が退院するときにそれらのグループを紹介する。
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素人?の僕などから見れば、当たり前のことのように思いますが、
わざわざこうしたことを、定めなければならないと言うのは、
そうでない医療出産が、多くなっていると言うことなのでしょう。

自然農を通じて知り合った女性たちの多くが、次々に出産して、
いつも紹介しているとおり、何か集まりがあると大勢の子どもが来ます。
その様子を見ているだけで、子どもがいる暮らしの幸せを感じますが、
日本では少子高齢化が問題になって、行政までが婚活に熱心になり、
様々なイベントも、目白押しで企画されていると聞いています。
だけどなぜそのように出生率が低いのか、問題は解決されていません。

子供を産めばお金が掛かるという、経済的理由が多いようですが、
最低限必要な育児経費は、行政で費用負担してくれるようになっている。
それにもかかわらず経済的理由で、子どもを持たないと言うのは、
コマーシャリズムのマスコミに、乗せられているからでしょうか?
楽しげな結婚や子育てのCMの裏で、あれもこれも買わなければ、
ちゃんとした結婚や子育ては出来ないよ!と脅されている。

僕らは商売道具ではないので、テレビ雑誌のマスコミに踊らされずに、
自分が何を望んでいるかって原点に返れば、派手な結婚式やダイヤの指輪、
高額な新商品に囲まれた子育てなど、まったく必要ないのです。
もっとシンプルに、愛する人と一緒に暮らして子どもをもうける、
そんな考えでいれば、出産も自然に自然分娩を望むようになります。
今の僕に出来ることは、それを少しでも手助けすることだと思うのです。