古い足踏みミシン

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12年前に引っ越してきた時、家には古い足踏みミシンがありました。
いつか使えるかも知れないと思い、そのまま置いておいたのですが、
少なくともこの12年間は、まったく触ることもないままでいたのです。
それが今年になって、急にあらためて使ってみたくなりましたので、
まずはちゃんと動くのかどうか、恐る恐る動かしてみたのですが・・・

さいわいマニュアルは残っていたので、必要なところに油を差して、
開けるところは全部開いて、埃などの掃除をしてから動かしてみました。
なんとか動く感じだったので、さっそくマニュアルを見て糸を通し、
と思ったのですが、ボビンケースはあるけどボビンがありません。
ボビンなんて、いったいどこへ行けば売っているのか探し回りました。

井波にはそれらしい店が見つからないので、砺波のアピタで見つけ、
それも一般の家庭用ミシンではなさそうなので、職業用のものを買って、
これでようやく物はそろって、さっそく下糸の準備をしてみます。
ところが最初からうまく行かず、ボビンに糸がグジャグジャに絡み、
どうしていいかわからないので、ミシンの相談役に電話しました。

この相談役は、まったく学校に行っていない18歳の男の子ですが、
家で田畑はもとより、クラフト的なことが得意な頼もしいヤツでして、
ミシンのことにしても、わからないことがあると聞けば教えてくれます。
電話で聞いたとおりにやってみると、なんとか下糸の準備は出来て、
いよいよボビンをセットして、ミシンを回したのですが下糸が出てこない。

結局電話ではよくわからないので、先日家に来て動かしてもらいました。
12年間動かしていなかったわけですから、壊れているかも知れず、
何が正常で何が異常かもわからない僕よりも、わかる人に動かしてもらい、
ミシンに異常がないとわかった時点で、自分でチャレンジしてみたい。
そう思って来てもらったら、やはり長年動かしていないのが問題でした。

微妙にあちこち動きが硬いのと、足踏みをすると逆方向に回転して、
思うように動いていないことがわかり、まずこれを慣らしてもらいました。
正常の動きを続けさせることにより、ミシンが正常に動くように慣れさせる。
なにしろ古い職業用のミシンですから、そう簡単には壊れないのですが、
使いこなすには、それなりの使い方をする必要がありそうです。

なんとか動かせるようになって、自分で縫い始めているのですが、
まだ何も縫えていないままに、もう糸を一本使い切ってしまいました。
職業用なので、ジーンズなどの厚手の生地でも縫えるようですが、
まず僕自身が、もう少し自由に使いこなせるようになる必要があるでしょう。
それでもこうして、手間暇手作りの手段が一つ増えたのがありがたいです。