山里で映画会

イメージ 1
 
毎年この時期になると、八尾の山間にある大玉生の森家で、
子どもたち向けの映画会を開いて、みんなで集まります。
みんなと言っても、電気のない大長谷の石黒家の子どもたちと、
森家の子どもたちが中心ですが、それでも10人以上は集まるので、
子どもたちの成長に合わせて、なるべく良いものを選んで上映します。

森家には電気こそ通じていますが、テレビなんかはないので、
時々こうして映画の上映会をすれば、みんな喜んでくれるのです。
そのため何を上映するか、結構悩んで選んでいくのですが、
いくら考えて選んだものでも、子どもたちが面白いと思わなければ、
さっさと見るのを止めてしまうので、なかなか難しいのです。

昨日は八尾の風の盆と重なっていたので、途中で昼食を取ろうとして、
八尾の町中に入りましたが、どこにも車が止められません。
しょうがないのでそのまま大長谷温泉に行って、ゆっくり入浴し、
そのあと石黒家へ行って、パスタをご馳走になりました。
これなら最初から、八尾の町中に寄らずにくればよかったですね。

ちょうど森家では、“糸紡ぎの会”の集まりがあったので、
僕はその間に、ミシンの使い方を教えてもらいました。
森家では長男が、こうしたクラフト的なことがとても上手で、
自分で自転車バッグや鞄や、道具整理の袋などを縫っていますが、
売りに出すつもりはないようで、全部自分たちで使っています。

糸紡ぎの会に集まったお母さんたちも、子連れの人が多く、
森家には3人、石黒家には5人の子どもがいますから、
ここへ来るといつも、大人の数と子どもの数が拮抗しています。
さらに自然農仲間などで、このところ妊娠出産ラッシュですから、
これからますます、子どもたちの数が増えていくでしょう。

写真で見ての通り周囲には家がなく、田畑と山があるばかり。
こんな場所であれば、子どもたちも思い切り手足を使って遊べるし、
大声を出しても平気で、伸び伸びと成長してくれるのでしょう。
8人の子どもたちは誰も学校には行っていないし、すでに何人かは、
成長して働いているのもいますが、みんな気持ちのいい子どもたちです。

学校へ行かなくちゃ行けないと思う必要などはないし、つい先日も、
自分の意志で学校へ行かずに、農作業している14歳の子が尋ねてきて、
少しずつですが、自分を生きる子どもたちの輪も広がっています。
僕らはそれを強制するのではなく、子どもたちの目線に在って、
良き相談相手となって、成長をサポートしていきたいですね!