井波木遣り唄

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今週井波町は、太子伝期間の真っ最中で、
夕方からは夜店も出て、踊りの町流しもありました。
この夜店は、すべてプロの香具師ではなく、
町の有志や観光協会の人たちで、全部手作りで、
イワナ、トウモロコシ、クレープ、焼きそば、
たこやき、かき氷、食べたいものを出しています。

中には「日本一美味しいかき氷」などあって、
僕らは二人で“生イチゴかき氷”を食べてみましたが、
生イチゴジュースをかけた氷は、確かに美味しかったです。
このところ暑い日が続いているので、夕涼みがてら、
生ビールを中心に、飲み物やかき氷が飛ぶように売れて、
この日のために夜店を用意した人たちは、大忙しです。

夕方6時過ぎから始まった木遣りが、本通りを上がり、
八日町に着いた頃には、月も昇って涼しい風が吹いていました。
明るい内はまばらだった人も、涼を求めて集まってきて、
場所によっては、通り抜けられないほどの人混みです。
クレープと焼きトウモロコシと、シーフード焼きそばを食べて、
半月の下を踊り抜ける、そろいの着物の人たちを見て帰宅。

井波に住んでいながら、木遣りを見るのは初めてで、
まちづくり活動をしていながら、知らないことが多いのを反省。
そぞろ歩きの途中でもらった団扇には、井波木遣り唄があり、
この町の歴史を、唄に込めてあるのがよくわかりました。
と言ってもこの唄は、古い言葉を独特の言い回しで吟じるので、
朗々と吟じられる言葉を聞いただけでは、ちと難しい。

それせんだんはふたばにて なもおそろしきいらんじゅの
はげしきどくをしょうめつし こんろんざんのとくとして
いしをてんじてこがねとす こはくのとくはちりをすい
じしゃくはてつにつくならい さんぼくせきのたぐいすら
そのやくそくをたがわねば いわんやふかきちかいある
むげこうにょらいのみょうごうは むりょうしょうじのつみきえて
ぎゃくあくせっしゅのりやくある なににうたがいのあるべきや
じょくあくじゃけんのわれらには かのみょうごうをあたえてぞ
すくいましますしるしには みやまのおくのうもれぎも
いなみごぼうのざいもくと ひきいださるるふしぎさよ

何のことやらわからない人には、漢字仮名交じり文でどうぞ。

栴檀は二葉にて 名も恐ろしき伊蘭樹の
劇しき毒を消滅し 崑崙山の徳として
石を転じて黄金とす 琥珀の徳は塵を吹い
磁石は鉄に付く慣い 山木石の類すら
其の約束を違わねば 謂んや深き誓いある
・・・・・・

あとはみなさんにお任せします。
ちなみに紹介したのは全体の半分で、このあと井波のいわれが、
同じように続いて紹介され、もって井波木遣り唄となります。