由紀さおり「1969」

イメージ 1
 
「 PINK MARTINI & SAORI YUKI 1969 」ってアルバムが、
一ヶ月ほど前から、欧米やアジアでヒットしているようです。
この SAORI YUKI由紀さおりですから、僕には嬉しいし、
しかも1969年のヒット曲が並んでいるだけでも、懐かしい。
このアルバムにも収められている「夜明けのスキャット」は、
まだ10代だった僕にも、懐かしさを感じさせる魅力がありました。
それを今あらためて聞いても、同じ魅力を感じさせます。

いったいこの1969年とは、どんな年だったのか?
以前にこのブログで紹介した本に、1968年を描いたものがあり、
そこでは挫折する学生運動の様子が、描かれていたのですが、
僕のように田舎住まいだと、学生運動はあまり身に迫ってこない。
それよりも歌の方が、しっかりと身に付いていた気がします。
しかも吉田拓郎のような、都会の若者受けする曲ではなく、
もうちょっと何か、ロマンチックなものが好きだったような・・・

このアルバムに収められている曲は12曲で、
  
1. ブルー・ライト・ヨコハマ 
2. 真夜中のボサ・ノバ  
3. さらば夏の日  
4. パフ   
5. いいじゃないの幸せならば   
6. 夕月
7. 夜明けのスキャット   
8. マシュ・ケ・ナダ   
9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ?   
10. 私もあなたと泣いていい?   
11. わすれたいのに  
12. 季節の足音 (ボーナス・トラック)   

となっていますが、ほとんどが日本語なのも嬉しい。
そもそも由紀さおりさんは、日本語を滑らかに歌うのが上手で、
今では童謡唱歌の第一人者ですが、日本の女性の魅力を表現して、
この人の右に出る人も、いないのではないかと思っています。
十二単衣でも着せて、源氏物語にでも登場させたいところですが、
今の日本の映画界には、こうした魅力が出てきませんね。
声も姿も顔立ちも、日本的な魅力に溢れていると思うのですが・・・

さらにこのアルバムでは、彼女が低音で歌う曲もありますが、
僕自身はやはり、彼女のやわらかく伸びる高音が特に好きです。
と言っても、このアルバムでは「夜明けのスキャット」以外に高音は、
「さらば夏の日」「忘れたいのに」くらいしか聞けないのが残念。
それでも「いいじゃないの幸せならば」は、魅力的に歌っていますから、
やはりこの人は、ゆるやかなメロディラインの歌がいいですね!
42年の時の流れを、忘れてしまいそうな歌いぶりです。

「 PINK MARTINI & SAORI YUKI 1969 」の日本版は↓こちらからどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B005G66WIW/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&tag=isobehon-22