砺波平野に、クラインガルテンを

イメージ 1
 
9月の四国四万十川流域での、OJTに参加したときに、
とても興味深く印象に残った一つに、クラインガルテンがあります。
土地柄もあるのでしょうが、明るい陽射しの空間に小家屋が点在して、
家の周囲には、それぞれ小さな畑が小綺麗に管理されている(写真右上)。

そういえば富山県内にも、大長谷の奥にあったのを思い出して、
大長谷温泉に行ったついでに、少し様子を見てきました。
そのときに撮ったものがこれ(写真左上)ですが、なんだかわびしい。
料金的なこともあるのでしょうが、作業小屋にしか見えないし、
家の周囲を見ても、管理された敷地のようではないのです。

大長谷は雪深い土地だから仕方ないのか?とも思ったのですが、
妙高高原のように雪深い地域でも、こんな(写真左下)ガルテンもある。
都会で働く多くのサラリーマンが、農的田舎暮らしに憧れていて、
だけど最初から不慣れな田舎暮らしは難しい!と言われるのだから、
多少余裕のある都会人向けの農的施設は、必ず多くの需要があるのです。

現に富山県では少ないものの、長野などにはたくさんの施設があって、
どこも満杯、予約した上で抽選になるのが当たり前になっています。
日帰り農園や週末農園と違って、滞在型は遠くても問題がないのだから、
南砺市あたりでも、良い施設を作れば必ず人は来るでしょうし、
これを契機に、そのまま本格的な田舎暮らしを始める人も出てくるでしょう。
高齢者向けの家と別に、子育て家族向けの家も新しい需要と言えます。

南砺市の総合計画では、中間見直しにエコビレッジ構想が出てきましたが、
例えばエネルギーの地産地消と言っても、何をして暮らすかが大切です。
自然の恵みを最大限活かすには、食の自給自足も大切な要素で、
その点南砺市には、恵まれた自然環境があるのだから活かせばいい。
太陽光と風力を活かした、クラインガルテン用の家(写真右下)もある。

少子高齢化だとか人口減少だとか、食い止めることばかり考えないで、
この先10年後、20年後に南砺市には何があるかと考えれば、
何よりも豊かな自然風土があるから、これを活かさない手はないのです。
井口のような山際の平地と、利賀のような山間地の静かな場所に、
それぞれ20戸~30戸のクラインガルテンなんか、いいと思うのですが・・・

僕にはビジネスセンスなんかないし、資金も組織もないから、
とりあえずこうして、情報と将来展望だけ提供しておきましょう。
KNBの人から、まみあな活動は10年早かった!と言われたように、
今僕が見ているのは、やはり今から10年後の砺波平野です。