どこまでも恥ずかしい九州電力!

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九州電力やらせメール問題に関して、郷原信郎さんを委員長とする、
三者委員会の最終調査報告が、先月末には公に提出発表されています。
これを受けて昨日、九州電力の最終報告書が枝野経済産業相に提出されました。
ところがその内容を見た枝野大臣は、「理解不能だ」と厳しく批判し、
同じように郷原委員長からも、「仏作って魂入れず」とまで言われています。
電力会社の非常識は、今に始まったことではありませんが、
3.11事件を受けてさえ、まったく体質は変わらないのでしょうか?

そもそもなぜこんな非常識な「やらせメール」が行われてしまったのか?
それによって、公正であるべき行政判断がねじ曲げられた原因に対して、
三者委員会は、佐賀県知事の関与を明確に指摘したにもかかわらず、
九州電力はこの点にまったく触れず、あやふやな言葉で終わらせようとする。
佐賀県知事の関与がなかったのであれば、九州電力自体が問題でしょうが、
それもあやふやで、当初は辞任すると言った社長も続投するらしい。
相変わらず、誰一人責任がないままに終わらせたいらしいから笑わせる!

居合わせた記者が佐賀県知事の関与に関して、質問したのに対しては、
「その点には、もう触れて欲しくない」
三者委員会の報告では、知事が関与したと指摘していることに対しては、
「第三者委員会は、もう済んだこと」
いったい何のために、わざわざ第三者委員会が調査したのか?
これはもう責任感も何もなく、恥さらしな電力会社の恥の上塗りです。
知事も社長も、いい加減自分たちの非を認めて退くしかないでしょう。

九州電力佐賀県が、巨大利権に目がくらんだかなんだか知りませんが、
結託して原発導入をたくらみ、推進派2人、中立派2人、反対派2人の話で、
中立派に推進に近い人たちを入れ、さらに推進を求めるメールを偽装する。
これによって佐賀県は、市民の意見は推進に傾いているとして原発を承認し、
「やらせ」と「仕込み質問」によって、原発推進政策が出来上がったのです。
こんな政策を、佐賀県民は黙って許しておいていいのでしょうか?
同じ日本の状況として、佐賀県民を恥ずかしく思わずにはいられません。

と言っても、同じことが富山県で起きない保証はまったくないのであって、
富山県でのパブリックコメントに出席したときも、似たような状況で、
参加者が自由に質問できるような状態ではなく、勝手に仕切られて、
「どうして反対派の人は熱心なんでしょうね?」などと聞かれる始末でした。
行政側には「原発導入」の結論が先にあるので、反対派が煩わしいから、
なるべく意見を聞きたくないのが、本音だったのだろうと推測されます。
僕らは今一度、市民のための行政を取り戻さなくてはならないでしょう。