12年ぶりの病院

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6月下旬に体調を崩してダウンしたとき、熱を出して、
リンパ腺の腫れにともなって、左奥歯の歯ぐきも腫れました。
以前から、体調を崩すと具合の悪くなる歯ぐきだったのですが、
今回は体調が回復したあとも、歯ぐきの具合がよろしくない。
奥歯で物を噛むと痛いし、冷たい水にも敏感に痛いのです。

それでも自力で、何か食べる毎に丁寧に歯を磨いたり、
歯茎の炎症に対応する歯磨きを用意して、就眠前後に磨いたり、
冷たい水が凍みるなら、お湯を使ってうがいをしたりして、
一ヶ月近く掛かって、なんとか炎症を治めて痛みが取れました。
ところがここで、思っても見なかったことが起きたのです。

痛かった左奥歯が治まったと思ったら、少し陥没している。
隣の歯との並び具合が、以前よりも心持ち下がって感じるのです。
それでも痛くなくなったのだから、これでいいとも思うけど、
歯周病だとすれば、放っておけばまずいことは明らかです。
仕方なく、しばらくぶりに歯医者へ行って診てもらいました。

やっぱり予想したとおりに、やや陥没した歯の歯ぐきで、
骨髄のような物が、歯周病に冒されてほとんど無くなっている。
レントゲン写真で見れば一目瞭然、他の歯ぐきとは違うし、
歯科医の説明では、これはもう回復しないから抜歯だと言う。
歯ぐきは回復しないのか?と聞いても、回復しないと断言された。

説明に納得して抜歯に同意したら、ここでは難しいので、
砺波総合病院の専門医に紹介状を書くから行くようにとの指示。
どうやら、歯周病の患部を全部摘出しないと、隣の歯に移り、
次々に歯ぐきが冒される危険性がある、と言うことらしい。
ここは覚悟を決めて、早く摘出してもらった方が良さそうです。

それから3日後に砺波総合病院へ行って、診断を受け、
その場で手術をして、なんとか無地に終えることができました。
見せてもらった抜歯の根本は、歯垢で黒く固まっているし、
摘出した歯周病の患部は、いかにも患部って悪者面です。
術後は一度も食事を欠かすことなく、術後の回復は順調です。

しかしまた歯が一本少なくなって、噛み合わせがどうなるか、
人間まともに物が食べられなくなれば、人生も終わるときかなと、
そんなことを考えながら、歯の消えた空間を愛おしんでいます。
それにしても12年ぶりに行った総合病院は、最新の設備で、
悲喜こもごもの来院者の表情に、様々な人生が滲んで見えました。