日本を管理するパワー

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3.11の東日本大震災福島原発災害から、はや一ヶ月になります。
原発災害に関して言えば、水素爆発まで起きてしまった以上、
この先何年、何十年と、不安な日々を過ごせれば良しとするしかなく、
事故終息に失敗すれば、日本の広大な地域が廃墟になるでしょう。

戦争であれば、これだけの攻撃を受ければ敵を叩くのが常識ですが、
自分たちが自ら招いた事故であれば、日本では誰も責任を問われません。
あいや、弱い立場の人であれば、すぐに粛正されて終わりますが、
今回の事故を起こしたのは、膨大な力を持って日本の世論さえ管理する、
電力業界の事故ですから、政府の力も限定的にしか及びません。

マスコミに至っては腫れ物に触る如くで、見ていて苛立つばかりだし、
すでに多くの研究者が、原発は危険な上にコストが高くつくと指摘して、
自然エネルギーへの転換を勧めるけど、決して聞く耳を持ちません。
膨大な利益をもたらしてくれる電力会社と、後ろ盾の政府発表を、
御用学者のコメントと共に、ダラダラと垂れ流すばかりです。

ついには「公共広告機構」が「デマに惑わされないように!」と言って、
電力会社と政府の発表以外は、デマだから聞くなとキャンペーンです。
それにもかかわらず、マスコミを信用しなくなった人たちは、
海外メディアやインターネットの情報を求めて、共有し始めているし、
国内のアーティストの中には、正直な気持ちを言う人も出てきています。

すると今度は、こうした情報をひたすら隠そうとする人たちが、次の手を打ち、
東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する要請」
と言うものが、日本のプロバイダー業界の締め付けを始めています。
今のところ、政府や東電に不都合な情報は、アップと削除が交錯していて、
いよいよ日本も、プロバイダーに管理されないフェイスブックが必要になるか、
様々な市民や研究者が、活発に活動を始めているように見受けられます。

もともと発売禁止の歌だった、忌野清志郎の「サマータイム・ブルース」や、
http://www.youtube.com/watch?v=dVn0Aet0Bs8
斉藤和義が歌う、原発が安全だというのは「ウソだった」の曲が大人気で、
http://blog.310326.com/2011/04/daichiazuma.html
マスコミが言うヒット曲以上に、アクセスが増えていたりしています。
もちろん電力業界様々のマスコミは、こんな歌は無視し続けるでしょうが、
斉藤和義の歌は、YouTube版で削除とアップが繰り返されている?と話題です。

先日は田中優さんの話の中でも、電気事業法に守られた電力業界出身者が、
日本の経済界を牛耳り、膨大な資金でマスコミも牛耳っていると言われました。
僕らにはその事実関係を検証する能力も希薄ですが、今回の原発事故で、
原発がクリーンで安全だと宣伝し続けた東京電力の責任を、決して追及をしない、
不思議なマスコミの態度を見ていると、マスコミより田中さんを信用します。

原発システムそのものが、高度に管理されていないと実現しないものであり、
日本で技術が進んでいるのは、原子力技術ではなく人間管理技術でしょう。
だからこれだけの事故が起きても、依然として原発推進が公然と唱えられる。
自ら管理されたがる人を大量に育てて、危険なものも安全と思い込ませ、
恐るべき事故でウソが発覚しても、誰も責任を取らずに“一丸となって復興”する、

同じ日本に住みながら、この日本人の国民性?には驚かずにはいられません。
この国が滅びるまで、この国を管理するパワーは永遠に滅びないのでしょうか?

 人間が可能性の存在である限り、僕はそうは思わないのですが・・・