それでも原発推進?

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大震災、大津波原発事故と続いた日から2週間が過ぎました。
宮城県岩手県の被災地では、少しずつ復興が始まっていますが、
福島県だけは、原発事故による放射能のために、復興どころか、
いまだに避難区域が拡大されかねない、深刻な状態が続いています。
そのために、他の地域のようには被災者を捜すことも出来ず、
わずかに自衛隊が出て、道路の整備だけが済まされたとか。

写真は、既に全員が避難したと思われる双葉町のものですが、
人が住めなくなったこの地域は、現在治安も悪くなっており、
夜に懐中電灯で物色する不審者を、注意した男性が刃物で刺された。
そうでなくても、行方不明者を探しに行くことも出来ない人が、
ネット上で悲痛な訴えをしているのも、昨日見たところです。
原発災害の報道は、関東に迫る放射線物質のことが中心ですが、
水や土壌の放射能の他にも、副次的な被害は図り知れません。

自然災害とは大きく違う、復興できない地域を産んだ原発災害ですが、
昨日から、今後の原発をどうすべきか?とアンケートをしてみたら、
ほぼ1割の人が、
「これからも必要なので、安全に留意して推進を続ければいい」
を選択していました。
コメントもあるので、全部読んでみましたが、
そのほとんどは、今の生活レベルを落としたくないと言うものです。

原発を止めて、急いで自然エネルギーへの転換をすべき!
と答えた人はほぼ54%で、まず止めて再考すべし!が25%。
僕のブログには、原発推進賛成の人も反対の人も来るので、
原発事故を受けたタイミングでのアンケートでも、推進意見がある。
それは意見の多様性から言えば、健全なことなのですが、
相変わらず、原発がないと豊かな暮らしが出来ないと考えている、
この考えの硬直した状態には、驚かずにはいられません。

それは単に電気の問題ではなく、経済全般に言えることで、
いつの頃からか、人の幸せを電気やお金の消費量で図るようになり、
人間性など考慮しなくなったところから、何かがおかしくなっている。
僕はいつも言うことですが、お金の問題はお金では解決しない。
同じように、原発の問題を電気で解決しようとするからおかしくなる。
お金で何をしたいのか?電気で何をしたいのか?がわかれば、
それぞれに別の道があることは、あまりにも当然のことなのです。

石原都知事がポロリと漏らした、「我欲への天罰」発言は、
悲しいかな作家としての彼の、真実を見る目だったのかも知れません。