いよいよ内部被曝・・・

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事故から10日が過ぎて、放射能漏れは高い数値のまま下がらず、
いよいよ野菜や源乳などの食物に、異常な放射能が検出され始めました。
そもそも被曝量に関して、政府や東電のコメントを聞いていると、
子供だましみたいに、多少浴びても大丈夫!みたいな発言が目立ち、
ずっと浴び続ける数値を、一回きりのCTスキャンに例えて安全だなんて、
毎日24回もCTスキャンを浴び続けて大丈夫なのか? 問いただしたくなる。

そこへもって、昨日食物に異常な放射能が観測されたと思ったら、
テレビでは翌日から、安全だ!安全だ!の大合唱ですが、釈然としない。
すると、同じような疑問を持つ人が大勢いるようで、新たな解説が飛び交う。
誰だって安全でいたいけど、聞いているとやはり信用できない内容で、
基準値の3倍を超える野菜でも、1トンも食べなければ安全だとか?
テレビの変な解説者ばかりか、官房長官の枝野さんもそんな発言をしている。

解説では、風評被害を起こさないように!ってばかり言っているけど、
それではどうして今まで、そんな守らなくていいような基準値を作ったのか?
素朴な疑問を感じていたら、田坂興亜さんの抗議が紹介されていました。
彼は元アジア学院校長で、国際有機農業運営委員、元ICU教授ですから、
それなりに信用されている人のはずですが、今回の抗議にマスコミは答えません。
読んでみれば、マスコミよりこちらの方が信用できそうなので、紹介します。

【以下転送】
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 今日(3月20日)の朝日新聞福島原発事故関連で、枝野氏の
記者会見での発表が、掲載されていましたが非常に大きな間違い
をそのまま掲載しているのでメールします。

 福島県で採取された牛乳とほうれん草から放射性ヨウ素が検出
されたとの報道の最後に、「しかし、一年間これを食べ続けても、
CTを一回受けた放射線量程度なので、直ちに健康に影響を与える
ようなものではありません」と枝野氏の記者会見での発言を、
何のコメントもつけずに掲載していました。
この発言には、二つの重大な間違いがあります。

 一つは、牛乳やほうれん草に含まれる放射性ヨウ素131は、
これを食べた場合、特に乳幼児や、成長期の子供の場合、
のどのところにある、甲状腺に「チロキシン」という
「成長ホルモン」として蓄積され、「体内被曝」をもたらします。
その結果、チェルノブイリ原発の事故では、汚染地帯に生活
していた子供たちの多くに「甲状腺のがん」を発生させて
しまったのです。したがって、枝野氏の報告は、ごく微量でも
深刻な結果をもたらす「体内被曝」の可能性を、(多分東京電力や、
原発推進派の御用学者によって作成された段階で、故意に)無視し、
CTのような「体外被曝」との比較に摩り替えられています。

 第二の問題点は、「直ちに健康に影響を与えるほどのものではない」
という、表現です。微少量の放射性物質(ないしは放射線)に被爆
したとき、もちろん、「直ちに」健康に被害は出ません。しかし、
これまたチェルノブイリ原発事故によって放出された放射性ヨウ素
を牛乳などの食品や汚染した水を飲むことによって摂取してしまった
子供たちは、3年、4年後に、甲状腺のがんを起こした事実からも
明らかなように、「直ちに健康被害が出ない」ということが、
「特に問題にすることは無い」、ということにすりかえられています。
(これもまた、原発を推進してきた電力会社、政府、また、原発
受け入れ容認の立場をとることによって潤沢な選挙資金を得て当選した、
県知事、市長、町長などが放射性物質の人に与える影響を過小評価
するのに用いてきた表現です。)

 以上のような事実の矮小化は、30キロ県内のみならず、
その圏外にいる、子供を持つ親たちに、「まだ安全なんだ!」という
幻想を抱かせ、本当にどうしようもない危険な状態になって初めて、
ことの重大さに気づくということになりかねません。ぜひ、みなさんで
このことをお伝えいただきたいとお願い致します。 
その際、カッコ内の部分は、多少過激すぎるかもしれませんので、
カットしてくださってかまいません。

田坂興亜
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もはや風評被害はどこ吹く風、東電や政府の解説の方が信用できず、
いよいよマスコミも場当たり的に、東電をかばい始めたのでしょうか?
それとも本気であんな解説をするほど、考えなしなのでしょうか?
同じような批判は、田中優さんも発言して、ネット公開されています。
文字ではなく、話を聞いてみたい方は、こちらからどうぞ!
http://www.ustream.tv/recorded/13373990