十三夜ライブ

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なぜか源氏物語のメンバーが、散居村住まいの先生宅に集まって、
持ち寄り食事会をやり、そのあと小さなライブがありました。
僕は例によって、有り合わせの野菜料理を持っていったのですが、
皆さん手の込んだ和風料理が並んで、美味しくいただくことが出来ました。
そう言えば、ブログで紹介し切れていませんが、22日の日曜日には、
サンタの森でも、自然農仲間による持ち寄り食事会があって、
こちらの方はインド料理や手作りパン、モチアワ料理などもありました。

誰でも一品くらいは作れるし、集まると豪華になるのがいいですね~。
このところ肉や魚を使わないで作る、野菜と雑穀の料理と共に、
一品持ち寄りによる食事会は、ちょっとしたマイブームかも知れません。
お金による外食が好きではない僕には、ぴったりの企画なのです。

さて今夜は満月になりますので、食事会&ライブのあったのは十三夜。
周囲に屋敷林を配して、その周りが全部田畑の散居村の家では、
過剰な経済活動で異常気象が続き、連日の猛暑となっている今年の夏も、
日が落ちると、水を張った水田を吹き抜ける風が、心地よく渡ってきます。
網戸と簾で雰囲気も良く、源氏香がほのかに流れる絶好の環境で、
今回はたまたま友人宅に宿泊中の、丸山祐一郎さんとはるちゃんが、
食事会に来て、数曲のギター演奏と歌を披露してくださいました。

僕がお二人にお会いするのも、数年ぶりだったと思うのですが、
実は源氏会の先生も、古くから丸山さんやはるちゃんをご存知だったのに、
長いあいだ、お会いになっていらっしゃらなかったようなのです。
懐かしさも伴った、夏の終わりの十三夜ライブとなりました。

丸山祐一郎さんの演奏を聴くのは、久しぶりだったのですが、
なんだかとても演奏に深い余裕があって、技術以上の音楽が感じられる。
少しお話もされたので聞いていたら、もう長いこと演奏活動をされていて、
最近は指先の微妙な感覚で、わずかな音の違いもわかるようになり、
何か一つ先の世界に入られたような、そんな新境地のお話でした。
新しく作られた「水カンリンバ」の音色も、以前よりも深みが増して、
ご自分でも、満足のいく一本になったことを話されていたのです。

演奏の音に合わせて、周囲からは蛙の大合唱も聞こえてきて、
のどかな雰囲気の中で、迫り来る秋の気配を感じるのはいいものです。
遅くなった夜道に車を走らせ、明かりのない農道で空を見上げたら、
夜の天空には、わがもの顔の月が煌々と輝いて世界を支配するようでした。