上畠アート2010

イメージ 1
 
以前から関心のあった、南砺市利賀村上畠地区で、
「上畠アート2010」が開催されると聞いて、行ってきました。
なにしろ、やがて限界集落になると言われるほどの過疎地であり、
こんなところでアート・イベントをやって、何の意味があるのか?
と思うような地域ですが、かつては五箇山一帯でも繁栄を極め、
自然豊かで文化が成熟した、里山の魅力が凝縮された地区でもある。

まず出迎えてくれたのは、路上パフォーマンスの一つで、
さりげなく「君らしく」なんて書いてあるけど、気が付かない。
さらにこの右側の石垣には、小さな人形がたくさん配置されており、
このパフォーマンスの入り口には、きれいな覗き穴なんかもある。
ところが、あまりにもさりげなく仕掛けられているので、
僕らは最初、こうした仕掛けには全く気付かずに通り過ぎて、
あとであらためて、全部を見て回ることになりました。

そして集落の中にはいると、いたるところに仕掛けがあって、
カボチャ畑には、たくさんの魚が銀輪をなびかせていたりする。
その多くは、あまりにもさりげなく風景の中に溶け込んでいるので、
何があたりまえで、なにがパフォーマンスなのかわからない、
全体としては、不思議な空間を醸し出しているのが面白いですね。
人家が十数件と聞く集落に、22人のアーチストが参加して、
それぞれはちょっとずつ、地区全体で大きなアートになっている。
 
イメージ 2

20日(金)、21日(土)、22日(日)三日間の開催で、
初日は平日ってこともあり、来場者は少なかったのですが、
活花アートのパフォーマンスなんかもあって、結構楽しめました。
土曜日には、瞑想の里前広場で大谷氏などのコンサートもあり、
日曜日には、田中さんちの前広場で滝沢卓さんのコンサート、
仏道場では、フィナーレ・ライブなども企画されているようです。
全部見て回ってライブに参加すれば、一日たっぷり楽しめます!

さらにインフォメーションの受付で、スタンプカードをもらい、
地区内で5つの表スタンプを集めると、記念品がもらえるし、
2つの裏面スタンプを集めると、作家直筆のアートうちわがもらえる。
手漉きの和紙を使ったうちわは、なかなか感じのいいものでした。
僕らは表裏全部のスタンプを集めて、うちわをゲットしましたよ~!
でもって、受付でもらえる案内パンフとスタンプカードを目安に、
上畠地区を全部回ったのですが、風景やアートばかりでなく、
上がり込んでお話を伺った、地元の人たちとのお話も良かったです。

この会場一帯で、食事を出来る場所は一箇所だけでしたが、
僕らはそこへ向かって移動する途中で、上がり込んだ展示場民家で、
カボチャの煮物やお菓子や、ついには里芋や椎茸の煮物までいただき、
結局は食べるものにお金を使わなかったので、糸やカボチャを買って、
心も胃袋も満足して、このアート会場を後にしたのでした。
さて今日一日、どこが一番良かったかと言えば、秘密基地でしょう!
田中市長も子どもの頃に遊んだであろう、藪の中の夢のある空間で、
こんなところで子育てできれば、いいだろうなあ♪と思うのですが・・・
 
イメージ 3