キム・ヨナの勝因

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今回のバンクーバー・オリンピックで、一番のハイライトは、
やはり、フィギュア・スケートの女子シングルだったでしょう。
マスコミは前日から大騒ぎでしたし、僕も注目していました。
浅田真央キム・ヨナの技術には、大きな差はなさそうなので、
最高レベルでのメダル争いが、期待できそうだったからです。

でも26日が近づいて、それぞれ本番での試技がわかってくると、
どうやら、よほど失敗しない限りヨナが勝つと見えてきました。
それはオリンピック用試技の、コーディネートの違いによります。

浅田真央には、ロシアのタラソワ・コーチが付いていたように
キム・ヨナには、アメリカのブライアン・オーサーがコーチです。
彼はキム・ヨナがエキビジョンで、007を取り上げたのを見て、
彼女の資質の中に、そうした要素があることを見抜きます。
すなわち彼は、ヨナの中にあるものを引き出して表現しようとした。

だけどタラソワ・コーチの場合は、別のこだわりがあったようで、
浅田真央に対して、荘厳なムードの表現を求めてしまっている。
これが僕には、真央の持っている資質とは違うように感じたのです。

練習では比較的失敗の多かったヨナが、本番で曲に乗ると成功し、
練習ではうまくできていた真央が、本番の曲に合わせると失敗する。
これはフリー演技の、曲調やムードのコーディネートにおいて、
ヨナは、うまく自分の資質を引き出せる作りをしているのに対して、
真央は、自分の資質とは違うものを演じようとするからだと感じた。

生活における自給自立と同じように、自分の内なる資源を活かせば、
余所の状況に左右されることなく、のびのびと自分を表現できる。
今回キム・ヨナの勝因は、そんなところではなかったかと思うのです。

さて、それにしてもキム・ヨナの世界最高得点が、あまりにも高いので、
この高得点にはどんな意味があるのだろうかと、様々な解説を見ていたら、
僕のような素人ではない、ある程度フィギュア・スケートに詳しい人が、
少々気になる情報の、要点をまとめて書いているサイトを見つけました。
そこに書いてある内容をどう受け取るかは、読者次第ですが・・・・


キムヨナ選手の「世界最高得点」の意味を考える
http://toramomo.exblog.jp/12170207/