二ヶ月間の育児休暇

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今年、お正月の三ヶ日に流れたニュースの中で、
一番印象に残ったのは、つるの剛士さんの育児休暇でした。

今ではすっかりテレビの人気者となっている、つるのさんは、
本職は俳優ですが、最近はバラエティーや歌でも活躍して、
レコード大賞の特別賞や企画賞も取っています。
そしてさらに特筆したいのが、「すてきな家族賞」や、
ベスト・ファーザー賞」を取っていることでしょう。

彼は自他共に認める、家族を大切にする人のようですが、
現在34歳で、一つ年上の奥さんとの間に4人の子があり、
この子育てのために、今年の元旦から二ヶ月間、
全ての仕事を休んで、育児休暇するというのです。

「今までも(家事・育児を)手伝っているという感覚ではないんです。
 気付いたら晩飯作ろうかとか、おむつを替えるとか。
 それが一番自然だと思うんです。」

「子どもが大きくなった時、パパが育児に携わったというだけで
 威厳が保てる。僕は、仕事と家庭を両立できていない人は
 社会人として認められません」

とあっけらかんとして、インタビューに答えています。
サラリーマンじゃないから出来るのだ!と言う人もあり、
せっかく人気が出ているのに二ヶ月間休むのは無謀だ!
と言う人もあるようですが、彼は余り気にしません。

日本ではなぜ、男性の育児休暇が極端に少ないのか?
子育ては、必ずしも女性の専業ではないとわかっていても、
現代日本の男たちは、いろいろ“出来ない言い訳”が上手です。
そして、やったことのないリスク挑戦はしないから、
いつまで経っても、育児休暇を取る男性は増えません。

そんな閉塞状況の中で、つるのさんはいかにも潔いし、
その動機が、純粋に家族を思っているように見えるから、
何とも言えず心強く、印象に残ったのです。
坂本龍馬もけっこうですが、今の日本に必要なのは、
出来ない言い訳ばかりしていないで、自分から動ける人!

法律やルール作りよりも、社会倫理教育よりも、
自分で自立的に判断して動くことが出来る自由な人、
素朴な人間の感性を大切にして、行動できる人!
そんな人が必要とされている気がしたのです。