市民活動支援・協働推進講座

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高岡市の市民活動支援・協働推進講座実行委員会主催による、
市民活動支援・協働推進講座「今年もやります」シリーズだなんて、
どうしてこんな、一般市民が来そうもないネーミングなのか?
それでも、過疎地に走らせるコミュニティ・バスの話が聞ける、
と教えてもらったので、出掛けて話を聞いてきました。

内容的には2時間のうち、前半が協働の基本的なお話で、
後半が、NPO代表者によるパネルディスカッションと言う構成。
広報で「NPOで活動されている方を交えて話し合います」
と書いてあったのだから、話し合いの主人公は市民であるべきで、
参加者から、もっと自由に対話させて欲しかったと要望があったのは、
当然の感想だと思うし、僕もそうして欲しかった気がします。

それでも、僕が一番聞きたかったコミュニティ・バスの話は、
まさしく今年の8月に、ようやくバス運行が実現した興味深い事例で、
高齢化が進み、過疎化が懸念される地域では他人事ではありません。
予想通り、実現までには多くの問題があって、それを克服された、
だけどその段階で、当初考えていたスタイルとは相当変わってしまい、
すでにこのままの運用では、維持が難しい!とのお話でもある。
会員限定のサービスなのに、決まったルートを決まった時間に回る、
そんな非効率的なバスだから、乗る人も少ないようなのです。

決められた講座時間の中では、詳しいお話は聞けなかったのですが、
これは将来のまちづくりに向けた、先進事例になりますから、
ぜひとも立ち上げまでの経緯や問題点を整理して、公開して欲しい!
そう意見させていただいたら、終わった後で僕の席まで来ていただき、
個人的に、貴重な資料を譲っていただくことも出来ました。
実際に地区で研究・検討が始まってから、3年掛かって実現した、
コミュニティ・バスの必要性と問題点が纏められた資料です。
資料自体はネットで見つけたようですが、赤線などが貴重です。

そのとき短く言葉を交わした中で、当初彼らが求めたタクシー類似型が、
行政から許可と支援を受けるために、大きく変わってしまったこと、
様々な規則を理由に、会員限定のコミュニティ・バスにもかかわらず、
決まった時間に決まったルートしか走れないために、利便性が薄く、
一日平均6人の利用しか無いというのは、いかにもお役所の指導です。
市民と行政の協働なら、市民のアイデアを規制ばかりしないで、
どうすれば願いを実現できるか、行政も知恵を出していただきたい!

社会の変化による、新しい事態を克服していくためには、
今までの事例や規則に、しがみついているのではなく、
もっと柔軟な発想による、工夫と対応が必要だと思うのです。
この講座でも、あらためて行政の問題が見えた気がします。