沖縄を決して守らない沖縄の軍隊

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来週に迫った、オバマ大統領来日に合わせて、
沖縄の米軍基地移設問題が、取り沙汰されています。
ニュースのみならず、バラエティ番組でも騒がれ、
そこに現役の国会議員も出席して、意見を述べられる。
なかでも、防衛大臣経験者たる石破茂さんの発言は、
本音と思われるだけに、不気味なものでした。

それは「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」の中で、
アメリカに今後1円も払いません! 米軍には出て行ってもらいます!」
とする太田さんのマニフェストに対して、反論としての意見でしたが、

「沖縄は東アジア地域の軍事拠点として最適な場所なので、
 沖縄に米軍の部隊が集結しているのはやむを得ないのであり、
 沖縄県民が犠牲になってでも軍事基地は必要であるとの前提で、
 沖縄県民にはなるべくその負担が軽くなるよう援助する」
おおよそこのような発言であり、民主党議員も否定しませんでした。

太田さんは、沖縄を犠牲にして本土が助かろうとする態度を、
太平洋戦争における沖縄の扱いと同じだと指摘していましたが、
僕も基本的には、太田さんと同じ意見を持っています。
石破さんの理論では、どう考えても軍事優先になっており、
軍事的理由で市民が不利益を被ることを、やむを得ないとする。
こんな発想だから、平和時においてさえ軍による犠牲者が出るのです。

さらに石破さんの話を聞いていると、沖縄の米軍基地は、
沖縄を守るものでないどころか、日本を守るものでさえなく、
東アジア地区で軍事的な問題が起きたときに、出撃拠点となる。
すなわち日本がいくら平和を貫いても、沖縄に米軍基地があることで、
東アジア地区の何処かで軍事的な動きがあれば、真っ先に最前線になる。
石破さんはそれも含めて、沖縄県民は犠牲になれと言うのでしょうか?

この番組の最後に出てきた、沖縄辺野古の人たちの話を聞けば、
彼らはすでに沖縄戦によって、戦争の悲惨さを知っているからこそ、
命がけで基地の反対運動をし、新たな基地を作らせまいと頑張っている。
命がけで人を殺すテロもあれば、命がけで平和を守る人たちもいる。

僕はイラクで“駆けつけ参戦”を試みようとした国会議員よりも、
己の生活をかけて戦争の基地を阻止しようとする、おばちゃんたちの方が、
さわやかで、美しくて、カッコいい~♪ と思うのです!