新しい時代の始まり

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政治の世界では「政権交代」がキーワードですが、
経済界では、さらに大きな変革が始まろうとしています。
いわゆるグリーン革命の、具体的方向が定まり始めて、
世界のエネルギー事情は、大きく転換し始めているのです。

日本では今、ハイブリッド車エコカー減税で売れていますが、
本当のエコカーは、電気自動車で始まることになるでしょう。
ガソリンを使うハイブリッド車は、いくら燃費が良くても、
たくさん走れば、結局CO2を増やしてしまうのに比べ、
電気自動車は、いくら走ってもCO2を増やさないからです。

すでに再建に向けて走り出した、アメリカのGMも、
将来の主力は電気自動車と見定めて、開発を進めているし、
中国では電池会社が、驚く高性能の電気自動車を発表しています。
今までの電気自動車では、充電一回で200㎞は走れないのに、
この中国車は、400㎞以上を走ることが出来るとされるのです。

もちろん、車の性能は走行距離だけでは決まらないので、
車作りのノウハウを持つ自動車メーカーには、一日の長がある。
しかし、エンジンを必要としなくなる車には新しい発想が必要で、
電池会社の参入は、あらためて新しい時代への突入を感じさせます。

そんな中で日産のカルロス・ゴーン社長は、新しい実用車として、
日常生活の実用に耐える電気自動車を、来年発売すると発表しました。
この一大方針が、どのような結果を導き出すかはわかりませんが、
徐々に燃費を良くして、改良型解決を目指した日本のメーカーの中で、
日産は未来の姿を明確にして、そこへ向けての一歩を歩み出したのです。

バックキャスティング型の思考によって、新しい流れが生まれたのです。
これで日本でも、本格的な循環型社会への動きが確定していけば、
やがて日本が抱える最大の問題の一つは、電力会社となるでしょう。

電力の安定供給のために、独占事業として認められてきた電力会社は、
時代の要求に応える柔軟さが無く、政府の方針に従った原発を推進する。
人々の自立性を奪って、強制管理される生き方を助長する原発社会は、
核戦争の危機と同じ、無力感と不安に苛まされる社会を作るのです。
原発は自由な活路で生きる人間性を、どこまでも否定する技術なのです。

この数年間に僕は、読書会やブログ、自然農や市民活動を通じて、
新しい時代の在り方を探ってきて、少し姿が見えてきた気がします。
それはイリイチに学んだ通り、自らの五体と五感を大切にして、
人の絆を育てていく、循環共生型の自給自立社会へ向かうものです。

枯渇エネルギーを奪い合って戦争する時代は、もう終わりです!
誰かの利益のために、他の誰かが犠牲になる時代は終わるのです!
電気自動車と自然エネルギー発電の組み合わせは、
その新しい一歩を象徴する存在になるでしょう。