収入よりも借金が多い国?

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4月10日の、毎日新聞のWeb記事(グラフ拝借)によると、
09年度の一般会計の総額は、補正を含めると100兆円を超え、
その4割強を国債による借金で賄うことになるらしいですね。
すでに国家支出の三分の一が、借金の利子支払いだそうだから、
いよいよこの国は、国民全体から集めたお金を債権者に分配する、
社会福祉からどんどん外れた国造りを進めるようです。

09年度会計に限ってみれば、税収よりも借金が多くなる。
例えば460万円の年収の人が、年収と同じ金額の借金をして、
1000万円の支出をして、そのうち350万円が借金の返済です。
しかも来年収入が増える見通しもなければ、返済額は確実に増える。
彼らは経済成長のツケで、自然環境を危機的に破壊しただけでなく、
さらに国家財政まで破綻させようとしているのでしょうか?

こうして国を借金漬けにして行けば、否が応でも消費税を上げる、
その“説明責任”を果たせるととでも考えたのでしょうか?
国の財政を健全化するために、プライマリーバランスの考えを挙げ、
そのために国民には「痛み」を我慢するように説明した政府が、
先の見えない「痛み」だけを残して、さらに国家財政を破綻させる。
まるでこの国の国民は、国家的詐欺に翻弄されているようです。

この詐欺に引っかからない方法は、うまい話に乗らないこと。
基本的に衣食住で成り立つ生活を、なるべく自らの手で賄って、
家族で補いきれないものは、なるべく小さな共同体で融通し合う。
なんでもお金で済まそうとすると、悪徳の詐欺に引っかかるので、
まず自分たちの生活を、なるべく自給自立的にすることが肝要です。
お金はあくまで余剰価値として、社会福祉などに充てればいい。

お金に頼るのは、自らの能力を放棄することでもあるので、
自分を大切に、自らの五感と五体で人生を味わえばいいのです。
自らの生き方も社会の在り方も、自給循環型を目指すことによって、
人におもねることなく、自分を生きることが出来るようになる。
智恵と勇気を持って挑戦していくことで、生きる喜びも大きくなり、
自然環境や社会環境の破壊も、劇的に減らすことが可能なのです。