利権ボロ儲け体制は続く?

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2002年に殺害された石井紘基衆議院議員は、
国会の場で次々に、官僚と政治家の癒着を指摘しました。
当時指摘された、多くの問題を生みだす癒着の構図は、
改善されることなく今も続いて、国を危うくしています。

その基本的な構図とは、道路事業でもダム事業でも、
公共事業自体は、常に大幅な赤字を継続させておいて、
そこに限りなく税金を注がせて、周辺事業者が丸儲けする。
言うまでもないことですが、周辺業者の儲けの一部は、
利権を持つ族議員天下り先に、利益還元されていきます。

官政改革を唱えた、小泉さんの意気込みは立派でしたが、
唯一の改革成果だったはずの、郵政民営化への過程でさえ、
これを食い物にする利権者がよってたかってボロ儲けし、
魑魅魍魎の奇々怪々は、簡保の施設売却でも表面化しました。
防衛省厚労省も、同じムジナの巣窟としか思われません。

この官僚と政治家たちには、いくら税金を払ってもザルです。
彼らは必ず赤字の公共事業を作り、膨大な税金を注ぎ込んで、
それを繋がりのある下請けに流して、彼らを儲けさせ、
別の形で、その利益を吸い上げるシステムになっています。
そのためには、無用な公共事業さえ創作実行するのです。

自分たちの利益のために、組織自体を危うくする行為は、
私企業であれば、背任行為として責任を問われるのですが、
官僚と政治家においては、不都合な事実は必ず秘匿隠蔽され、
結果としての累積赤字だけが、果てしなく膨らむのです。
彼らに自浄能力などないことは、とっくに明らかでしょう。

あまりに簡単にボロ儲けできるのが、当たり前になって、
つい野放図にやっていると、守屋次官のように捕まりますが、
ほとんどの高級官僚は、もっと上手にやっているでしょう。
その下にぶら下がって甘い汁を狙う、ほとんどの役人官僚は、
不正を指摘するよりも、黙って利権のお裾分けをもらうのです。

それでも、この国においても、真っ当な政治家も少しはいます。
その一人が、殺害された石井紘基議員だったと思うのですが、
今にして彼が取り組んでいた問題を思うと、あらためて残念です。
次の衆議院選挙に向けて、投票する人を選ぶ参考になればと思い、
彼が掲げていた政治信念を、ここに転載しておきます。

(以下、石井紘基HPより転載)
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★ 国をダメにした利権政治と闘っています。
★ 社会的に弱い者の立場に立つ庶民の政治家です。
★ ムダな公共事業(利権に蝕まれた)による自然破壊は許しません。
★ 「すべての世代に生きがいある社会」実現のための再構築をおこないます。
★ 軍拡に反対し、平和と文化を守る国づくりのために日々努力しています。
★ "実行"と"実現"の政治家です。

① 天下り会社(石井の調査で約3000社もあることが判った)を整理し、
  国が支出した資本や増えすぎた資産を回収し、国民に還元します。
② 石井こうきが代表を務める「国民会計検査院-国会議員の会」は、
  かつて、天下り会社の整理と会計検査機能強化のための法案を
  発表しました。
  今後、特殊法人の大部分を解体する活動にまい進いたします。
③ 国と地方自治体の系列企業(天下り会社)が占めている膨大な仕事を
  民間の中小企業に吸収させます。
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http://www014.upp.so-net.ne.jp/ISHIIKOKI/ (←石井紘基HP)