子どもを車にキー閉じ込め!

イメージ 1

味噌造り講習会を終えて、帰ろうとしたら、
参加した子連れのお母さんがひとり、駆けてきて、
電話を貸してほしいと言われて、事情を聞きました。
するとどうやら、子どもを車の中に乗せた状態で、
車のドアがロックして、開けられなくなったようです。
何処へ電話すると言っても、あてもないようで、
僕も適当なところが思い浮かびません。

とりあえず家の旦那さんに、電話してみても、
車の保険などの連絡先も、車内のバッグあって、
わからないからJAFに電話するか?って話です。
JAFに電話しても、到着に1時間以上掛かりそうで、
しかも会員でないから、1万円以上の費用が掛かる。
できれば、近くのガソリンスタンドにでもお願いして、
ドアを開けてくれるところを探すことになりました。

お母さんは、車内に子どもを残しては行けないので、
僕が近くのガソリンスタンドへ行ってみたのですが、
日曜日で閉まっていたり、開けられる人が見つからない。
どうにもならなくて、警察の交番があるのを思いだし、
そこへ駆け込んで、事情を説明して相談してみました。
お巡りさんも困って、あちこち問い合わせをしてくれて、
最悪はJAFでも、どこかへは連絡してくれるってことで、
僕はお母さんのところへ戻って待つことにしました。

講習会場はお寺さんだったのですが、ちょうどお寺の、
懇意にしてくれている女性が戻られたので、事情を話したら、
近所にキー解除できる人がいないか、探してくれました。
その間に、事情を聞いたお巡りさんも現場へ来てくれて、
誰かは金具を突っ込んで、キー解除を試したりするのですが、
うまく行かず、車内では1歳に満たない子が泣いています。
みんなで手分けして、車のディーラーやサービス会社にあたり、
もうJAFしかないか?と思った頃に、一軒見つかりました。

近所の人が教えてくれた、隣町の自動車サービスですが、
5分ほどで準備して、来てくれることになったのです。
閉じ込められてから、1時間ほどの時間が経っています。
これが夏だったら、あるいは車内の子どもに何かあった場合、
お巡りさんは、窓を割ってドアを開けることも考えたようです。
車内で大声で泣き続ける子どもに、お母さんは一生懸命、
大丈夫だからと、はげましの声をかけ続けていました。

待つほどに、なが~い5分が過ぎて、サービスの車が来ました。
やっぱりその道のプロですね! ドアに隙間を作って金具を入れ、
ロックを解除してドアは開かれ、子どもに異常はありませんでした。
僕も思わず拍手して、みんなにこやかに笑いながら喜びました。
そしてそのとき、僕は、閉じ込められた男の子のお姉ちゃんが、
目を真っ赤にして、反べそをかいて泣き出したのを見ました。
お姉ちゃんは、今までお母さんに泣かないように言われていたのです。
お姉ちゃんが泣くと、弟がもっと泣くから、泣かないでね!
って言われていたから、ずっと我慢して泣かないでいたのです。

お姉ちゃん、みんな弟を助けるのに一生懸命だったから、
あなたの頑張りには、何も言わなかったけど、僕は見ていたよ!
弟のために、お母さんに言われた通り頑張っていたことを、
まだやっとお話ができるようになったばかりの、立派なお姉ちゃん、
ほんとうに、よかったね~♪ (*^_^*)/