資材の空輸

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このところ体調がシャキットしないので、
ゆっくり温泉にでも浸かろうと思って出掛けました。
豪雨で通行止めだった156号線が開通していると聞いて、
久しぶりに平村の「ゆ~楽」まで行くことにしたのです。
途中でサンタの森に寄って、大豆の具合を見に行ったら、
なにやら数人の人が、隣接した空き地で作業をしています。

何をしているんだろう?と思いながら、大豆を見たら、
なぜか多くの大豆が一定方向に倒れているようです。
一本ずつ起こして、ついでに余計な草を整理していると、
やがてパラパラという音と共に、大型ヘリが近づいてきます。
空き地に着陸するようだったので、安全な場所へ移動して、
見ていたら、どこか山中の工事現場へ資材を運ぶようでした。
頑丈そうなロープに、何本かの鉄骨が繋がれて飛び立ちます。

この時の風が凄まじくて、周囲の植物がなぎ倒されていく。
大豆が一定方向へ倒れていたのは、これが原因のようでした。
それが証拠に、空き地から遠ざかるにつれて倒れていない。
作業している人たちにとってみれば、とるに足らない、
経済的にはナンボのものでもない大豆畑なのでしょうか。
こうした状況を見ていると、強者の傍若無人がわかります。

こんな山中でヘリなど飛ばすのは、公共事業でしょうから、
抗議すればまた余計な税金が使われるだけだと思うので、
たしかにたいした被害でもなし、黙ってその場を去りました。
温泉に到着するまでの国道沿いには、まだ通行規制があって、
大勢の人が土木工事に携わり、道路の補修が進んでいます。
しかしあのヘリコプターが向かったのは、別の方向で、
また新たな道路工事が始まっているのでしょうか?

以前よりも空いているように思える、温泉に入っていたら、
地元の男たちが、新しく出来た高速道路の話をしていました。
聞くともなしに聞いていたら、トンネルばかりの高速道は、
神経ばかり疲れるので走りたくないし、利用者は少ない。
何か良いことがあったとすれば、下の道が空いたことかと、
少なくとも地元の産業には関係ないとの話でした。

単線で対面交通のままでは、どうしても危険だから、
いずれはもう一本ずつトンネルを掘って、伏線にするのか?
と問い掛ける人に、工事に協力した人が答えていたのは、
そんなことしたら、あと何十人も人が死んであきらめるだけや!
と吐き捨てるように言っていたのが、印象的に聞こえました。
膨大な借金を抱えて、まだ道路が足りないと思う人は、
何人死のうと、自分が死なない限りあきらめないのでしょう。

そうした人には建設の名誉だけがあって、
何も被害を受けたりしないのですからね!