ランプの燈火で♪

イメージ 1

夏の終わりに仲間3人で、自然農リーダー石黒さん宅を訪問しました。
富山市八尾の、山間の集落のさらに奥に住んでいる石黒さん一家には、
今でも電気や電話や上下水道は通じていませんし、ガスも使っていません。
使おうと思えば使えるそうですが、必要だとは考えていないのです。
子どもは5人いて、長男が22歳で一番下が8歳くらいですが、
石黒家での子どもたちは、誰も学校へ行かず元気に成長しています。

家に着いて、しばらく休んでから、白菜の苗植えを手伝いがてら、
田畑の様子を見せてもらい、秋の農作業のアドバイスをしてもらいました。
それからみんなで昼食を食べていたら、北海道で漁師をしている長男から、
大量のカニが送られてきて、今夜はみんなでカニを食べることになりました。
石黒家の夫婦と子ども二人が家にいて、僕ら三人を加えて7人ですが、
これだけの人数では、半分も食べきれないだろうと言うので、
近くに住む自然農仲間の家族に声を掛けて、11人でいただきます。

そうそう、石黒家の5人の子どものうち、長男は北海道で漁師ですが、
次男は大工の見習いをしていて、彼も今は家を出て暮らしています。
そして三男は、普段は家で農作業の手伝いをして暮らしているのですが、
ちょうどこの日は、年上の友人とタイ国へ遊びに行って留守でした。
もちろん旅行費用は、余所でアルバイトをして稼いだ自分のお金です。
と言うわけで、まだ自立出来ない8歳の四男と11歳の長女が家にいます。
そこへ3人の子どもを連れた家族がやってきて、家の中は大賑わい!

しばらく外で遊んでいたものの、やがて日が暮れて家に入ると、
ランプの明かりを灯して、みんなその燈火のそばに集まってくるのです。
この写真、窓の向こうは雪が降っているわけではありませんよ!
窓の向こうは山斜面で、草木の緑が夕暮れの薄明かりに白んでいるのです。
小さな灯りに集まった子どもたちは、仲良く「箱入り娘」で遊んでいます。
隣りに薪ストーブが焚かれていて、その上の大鍋でカニが茹でられています。
最後まで外で仕事をしていたお父さんが戻ってくると、夕食の始まりです。

子どもたちの中で一番小さい3歳の喜和ちゃんも、大好きな蟹を食べます。
大きなカニが編み籠に大量に積まれて、みんな笑顔でカニを食べます。
一緒に送られてきた巨大なカレイも、刺身になって盛られています。
夏野菜の煮込みに入っているのは、全部家の畑で取れたものばかり!
僕は持参のビールで、これ以上考えられないご馳走をいただきま~す♪
ランプの燈火で、親しい人が寄り添って団欒する食事は、幸せですね!