北陸観音霊場巡り

イメージ 1

東京の兄が、旧盆をずらした墓参りに来ていて、
ついでにどこか、行きたいところがあるのかと聞いたら、
県内の観音霊場を回ってみたい!と言います。
どうやら北陸三県で三十三箇所の観音霊場があって、
富山県の呉西地区にも、六箇所あるらしいのです。

一日くらい、行きたいところへ案内するつもりだったので、
それではと行ってきました、霊場第二十三番~二十八番。
順序よく回るために、まず東へ出て第二十八番「千光寺」へ。
いつも通る国道359号線の脇に表示があって、
なんとなく気になっていた寺でもあったのですが、
なかなか大きくて静かな、気持ちの良い場所でした。

それから信号のない庄川沿いの裏道を、高岡に向けて走り、
高岡・青井谷線に出て左折したところが、次のお寺です。
町中にひっそりと、霊場第二十五番「連華寺」がありました。
さらに国道8号線を抜けて、富山湾沿いの415号線に入り、
敷地も広々と大きなお寺、霊場第二十四番「国泰寺」へ。
ここは今回訪ねた六つの霊場では、唯一の臨済宗本山でした。

次は氷見市内に入って、霊場第二十三番「上日寺」へ。
旭山公園のすぐ脇にあるお寺でしたが、今日の写真は、
その境内にあって、なんとなく心を惹かれたお地蔵さんの列。
ちょうど日の光を浴びて、みなさん楽しそうに並んでいました。
ここで海鮮館に寄って、お昼ご飯に氷見うどんをいただき、
次は福岡を通って、石動にある霊場第二十六番「観音寺」へ。

お腹が一杯になって、到着まで一番距離もあったので、
兄はうつらうつら、気持ちよさげなうたた寝です。
着いたお寺は石動の町中で、肩身が狭苦しそうな様子でした。
そして最後は、石動から井波へ戻る道を少しはずれて山際です。
霊場第二十七番「安居寺」では、今日初めて参拝客に会いました。
いずれのお寺も人影少なく、デートに最適かも!

それにしても、浄土真宗の王国とまで言われる北陸なのに、
実はその古さ故に、曹洞宗臨済宗真言宗といった禅宗密教が、
色濃く人々の生活に根ざしていたと、そういえばむかし、
びんずるさまの話と一緒に、聞いたことがある気がするのです。
砺波平野は、親鸞真宗を広める以前から信仰深かったのです。