高岡市からの回答

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4月25日にこのブログで紹介した、高岡市長との話し合いの後、
さらに、なぜ車優先のまちづくりなのか、疑問が消えなかったので、
質問を出しておいたところ、回答があるというので行ってきました。
直接担当職員からではないので、はっきりしない部分もありましたが、
市民活動からの問い合わせに応えてくれるだけでも、ありがたい?

今回の質問・意見書には、論点が二つありました。
一つは、市民の意見を十分に聞いて作ったと言う高岡市の将来像について、
アンケートを見る限り、「車優先道路でのまちづくり」ではなく、
「徒歩と自転車で暮らせるまちづくり」を選択出来る項目がないので、
市民の意見汲み上げ方法自体に、問題があったのではないかと言うこと。

これに対しては、僕がネット上で確認したアンケート結果以外にも、
別のアンケートがあったことや、いくつもの意見交換会を催したので、
十分に意見は聞いているとの回答で、その資料もいただきました。
しかしながらその資料を見ても、市民の多くが求めているのは、
「公園や自然環境に恵まれた、緑と花の豊かなまち」
「安心して子どもを産み、育てやすいまちづくり」
中心市街地の活性化」「救急医療や高度医療体制の充実」
「延長保育や夜間保育、児童育成クラブなど児童育成の充実」
「市民の文化・スポーツ活動に対する助成・支援」
「生活道路や緑道・歩行車道の整備」など生活の安心を重視したものです。
車道路の拡充を望んでいると思われるのは、
「道路網・交通機関の整備された通勤・通学などに便利なまち」だけです。

新しく出していただいた資料を見てさえ、車社会の充実ではなく、
将来に、子どもから老人まで安心して暮らせるまちづくりが望まれている。
これらを実現するには、
中心市街地を徒歩と自転車に便利なまちにして、
一般車両を出来るだけ市街地に入れずに、公共交通機関を充実させる!】
と言うのが僕らの提言でもあり、長期計画に求めていることです。
これがなぜ、予算的には車道路の拡充として使われることになるのか?
そこに、僕らは旧態然とした価値観の停滞を指摘しているのです。

そこでもう一つの論点になりますが、
道路行政やまちづくりには多くの企業が関わるために、
企業利益や経済優先の考えが声高になるのは、当然のこととして、
行政は、そうした声高な声に惑わされない判断と指針が必要です。
同じ「安心して暮らせるまちづくり」を考えるにあたって、
経済や企業利益でない、住民の生活をよくする視点は、
行政の人こそが切り開いて、掲げ、提唱すべきだと言うことです。
高岡市では、NOP法人なども「徒歩と自転車で暮らせるまち」を求め、
活動しているのに、なぜ予算は車優先の道路造りになってしまうのか?
そうしたことを問題視しているのです。

これに対する市側の回答は曖昧で、まだ時期に至っていないと言う。
脱車社会を将来的に必要だと認めながら、少数意見だから出来ない!
??正しいと思いながら、そのように発言もせず意見も言わず、
少数意見だから時期尚早と何もしないのなら、方向転換など出来ません。
特に砺波平野は保守的な風土でもあれば、ズルズル衰退するだけです。
それをなんとかしようとする気があるなら、積極的に提案すべきでしょう!
現に、アンケート結果だけからは読みとれない車優先社会の続行を、
市の予算は暗黙のうちに推進しているのではないでしょうか。

直接話をした市の職員は、みなさん脱車社会の必要を認められる。
それならなぜ予算編成に活かせないのか?市の指針に上げられないのか?
結局は、そうした世論を広めていきましょう!に終わるのですが、
我々の市民活動は、あくまでも小さなチカラでしかないのです。
その活動に善いものがあれば、取り上げるのも公共の役割でしょう!
少なくとも、僕らはそのような意識改革を求めて声を上げているのだから!
脱車社会の構想が必要だと思うなら、実際に示していただきたいのです。


写真は高岡市コミュニティバス「こみち」です。