ただいま~♪

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今年は少々短めの3週間でしたが、やっぱりいろんなことがありました。
平野の海も温暖化の被害なのか、広くサンゴが死滅してしまっていましたし、
部落そのものも高齢化が進んで、子どもたちは夏休みの帰省組ばかりです。
それでも写真1の大物ポイントまで行けば、アジやアイゴの群れが見られるし、
アジアコショウダイやコロダイもいる、アオノメアラの姿見見られる。
大自然そのものは健在で、人間にとっての恵みが損なわれているのです。
それは人間の自業自得ではあるけど、次世代を生きる子どもたちのことを思えば、
このまま経済によって環境破壊が進むことを、善しとするわけには行きません。

石垣市内から平野のおばあちゃんの家に、遊びに来ていた子どもたちと、
海へ行って一緒に遊んだ帰りに、平野は好きかと聞いたら、大好きだと答える。
海がきれいで毎日でも遊びに来たいのだけど、保護者がいないと海には入れない。
それは遠い過去に、この海で子どもたちが流されて亡くなった記憶があって、
大人たちは恐くて子供たちだけを海に出したくないし、付き添うヒマもない。
それどころか、親は子どもたちを祖父母の家に預けておカネを稼いでいる。
子どもの教育費が嵩むから仕方がないと言いながら、子どもの楽しみを奪っている。
これだけの美しい海と、それを心から楽しんでいる子どもたちの気持ちを無視して、
幻のお金にすべてを捧げる大人たちは、すでに何かを忘れてしまっているようだ。

それでも今年も、僕は新しい人々の動きに接することも出来ました。
タニファで知り合ったナチュラル宇宙人のスペースに、お母さんたちが集まって、
「エンド・オブ・サバービア」を見て、ちょこっとゆんたくもすることが出来て、
僕らは未来に向けて、新しい価値観を育てる必要があることを確認したのです。
それはおカネ経済を盲信して、自然環境や社会環境を壊し続けるのではない、
人間にとっての大切な物に、直接自らが携わって生きることの豊かさの確認です。
宇宙人のスペースに集まったお母さんたちと、タニファに集まった若者たちと、
合わせても20人に満たない人たちではあるけど、熱心に話をしました。

海でも新しい発見があって、石垣の海はもう知り尽くしているつもりだったのに、
崎枝半島のあるポイントへ行こうとして、間違えて違う小道を下りていったら、
今まで見たこともない場所に、写真2の海底温泉ふうの岩場がありました。
そこを基地に海に入ってみたら、アウトリーフまで歩いて2~3分の好条件で、
入り組んだ海底の地形も面白く、飽きずに潜っていることが出来ました。
しかもこの岩場のすぐそばには、小さなクマノミを携えたイソギンチャクもいて、
それがすっかり温泉の暖かさなので、海の初心者にも楽しめるのです。
そして去年見つけたポイントも、台風の影響かたくさん魚が集まっていました。
これだけの豊かで楽しい自然に恵まれながら、それが見えない大人が多い。

平野を去る日に撮った写真3海の風景には、あまりにも美しい自然があります。
長いあいだ人を育んできた自然の豊かさを捨てて、経済のために自然を破壊する、
そんな人々であれば、その経済を守るために戦争も辞さないかも知れない。
切羽詰まったそんな時代が、少しずつ近づいていることを危惧する人は多い。
だけど彼らも、命を育む自然よりもおカネ経済を大切にする輩である限り、
その破壊力はさほど違わず、企業と政府の大破壊を手助けしているのです。
だからと言って、現代社会においてはお金と無関係には生きられません。
そこでどこまでお金を排して生きられるかが、一つのポイントでもあるのです。

さて、東京から富山へ帰る夜行高速バスに乗る直前に、一本の映画あを見ました。
「いまここにある風景」と言うものですが、そこに描かれていたのは、
巨大化したグローバル経済によって、巨大産業がもたらした地上の風景です。
そのすさまじい破壊力を見ていると、すでに戦争状態であることがよくわかります。
ブッシュ大統領は「テロとの戦い」と言いますが、テロリストとは誰なのか?
グローバル産業による巨大破壊こそ、史上希に見るテロ行為としか思えません。
その破壊行為を維持するために、さらに軍隊を使って破壊行為を上塗りする。
そんな時代を終わらせる、新しい価値観への発想が必要な時代なのです。