花盛り

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北陸でも、あちこちで桜が満開になりまして、
自然農田畑の近くにある桜も、八分咲きになりました。
週末はずっと快晴だったので、花見の人も多かったでしょう。
僕は今年も稲を育てるために、苗床作りをやりました。
花粉の量が多かったので、症状が心配でしたけど、
今のところ、比較的軽い症状で済んでいます。

この季節は桜に限らず、たくさんの花が咲いているので、
いろんな花を見て歩けば、楽しいだろうと思います。
それでも桜は、遠目に目立って春らしい気持ちになれるのと、
どこそこの桜が!と言えば、共通の話題になりますからね。
誰とでも何処ででも、ふとした話題として使えます。
四季をそのまま楽しむのは、日本文化の味わいでしょう。

自然農を始めてから、強く感じるようになったのは、
身の回りに生きている、生き物への視線だと思うのですが、
今思えば、子どもの頃は人間以外の生き物が苦手でした。
町中に住んでいると、小さな虫類はめったに見ないので、
たまに見ると見慣れないので、気味が悪いと思っていました。
それが今では小さな虫も、命そのものがいとおしい!

女性を見る目も、少しずつ変わってきたかも知れません。
今も昔も、すぐ横にある異界には違いないのですが、
十月十日を掛けて、新しい命を産みだしていく過程にこそ、
人生とは何か?の、意味のすべてが芽生えている気もします。
何故働くのか、何故愛するのか、何故表現するのか。
命から遠い男とは何者なのかも、わかる気がするのです。

そして春爛漫に、花盛りの桜の下に佇んでいると、
大地から木々を通して、気の充実と天の心を感じます。
野の草花の間には、様々な恵みが姿形と香りを漂わせて、
しゃがみ込んでジッとしているだけで、何かがなごむ。
思い通りになることなんて、何一つないのだけど、
生きて出会う奇跡こそ、感動せずにはいられません。