NNNドキュメント

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たまたま真夜中にテレビを見たら、
NNNドキュメントが始まるところでした。
この番組は、いつもすばらしい内容なので、
今夜は何を取り上げるのかと見ていたら、
僕も今はブログ投票などで取り上げている、
薬害訴訟の原告を追ったものでした。

いくら、いつも優れた内容の番組だと言っても、
これほど、今話題になっている内容を取り上げた、
ドキュメンタリーというものは見たことがない。
おもわず釘付けになって最後まで見ました。
そこであらためて、行政のひどさを知りました。

厚生省は危険性を知っていたにもかかわらず、
薬害騒ぎが大きくなるまで、何も手を打たなかった。
そのために対応が遅れ、死に至った人もいるし、
有効な治療に治療費が支払えなくて苦しんだ人もいる。
そして原告の一人である、福田衣里子さんは、
20歳にしてC型肝炎の感染を知り、23歳で告訴、
それから27歳になる今まで、闘い続けているのです。

数日前に政府和解案が出され、原告団がそれを拒否し、
司法の2回目の調停を待つのかと思ったら、福田首相は、
昨日になって、議員立法で全員救済をすると言い出した。
僕はこの流れを、今年の秋からしか知りませんでしたが、
その前になが~い経緯があって、取り組んできた人がいる、
20代の全部を、闘病と訴訟で過ごしている人がいるから、
こんなタイムリーな、ドキュメントにもなったのです。

これだって、もしも管理強化の安倍政権が続いていたら、
今のように情報公開は進まず、闇に隠されたかもしれない。
僕は阿部内閣を、それほど恐ろしい内閣だったと思います。
安倍政権下で成立した法律は、ことごとく恐ろしい。
番組の中で、そのようなことには一言も触れませんでしたが、
強権政治がいかに恐ろしいかを、学んで余りありました。

それにしても、これほど優れたNNNドキュメントが、
こうした深夜にしか放送されないのは、なんとも残念です。
言うまでもなく、常に不都合な真実を隠したがる企業が、
真実を暴くような番組に広告を出したくないのでしょう。

マスコミの報道に対する批判はよく見かけますが、
放送局も企業であれば、利益にならない仕事はできない。
そんな中で、報道の日テレと言わしめた自負があるから、
このような番組も、長く続いているのでしょう。
僕らは、真実を報道するマスコミやそのスポンサーも、
市民活動として応援したいと思いました。