世界自然・野生生物映像祭

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朝から富山市へ出掛け、土日は無料解放されている市職員駐車場に車を止めて、
まずは、フォルツァ総曲輪で、有志により自主上映された「みえない雲」を見に行きました。
この映画は、原発事故のとき住民がどのようなことになるかを扱ったドイツ作品で、
世界一原発密度の高い日本に、こうした映画がないことも不思議です。
内容に関しては以前に記事(↓)を書いているので、参考にしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/48427381.html

映画は10:30~と13:30~の2回上映でしたが、
この映画館の入っているビルの1階は11時からの営業なので、
1回目の上映前は、まだビルの入口が閉じられたままだったりします。
しょうがないので、外へ出て客への案内などをして、上映時間に館内へ戻りました。
そのときの入場者は40人くらいと低調でしたが、上映後に意見交換会をして、
事故のときの緊急避難対策の話が出たのは、いいポイントだったと思います。
午後の回には、いい席が一杯になる100人以上が入ったと聞いていますので、
上映会を勧めた僕としても、ホッと一安心の感じでした。

僕自身は、1回目の上映のあとで行われた交流会に参加したあとは、
富山国際会議場で開催されている、第8回世界自然・野生生物映像祭へ行き、
5時間ほどのあいだに、何本かの作品と何人か制作者の話も聞くことができました。
「動物プランクトンの世界」を制作された二本木愛さんが美しいのにも見とれていたり・・・
あいやいや、バイリンガルで話される興味深い内容に聞き惚れていたり・・・(^_^;)
いなみ国際木彫刻でもそうでしたが、このフェステバル全体がボランティアを中心とした、
市民活動として運営されているところにも、新しい時代の流れを感じました。

そして僕は、羽仁進さんのセミナーと、作品「深い森~生命の源~」に強い感銘を受けました。
羽仁さん自身がセミナーの中で、この作品の一部を実写しながら取り上げていましたが、
たとえば人間の祖先とされるチンパンジーは、徒党を組んで他のサルを殺したりするけど、
ゴリラは威嚇するだけで、決して他の動物を襲ったりしない話などは興味深かったです。
さらに羽仁さん自身のことで、この数年間で死生観や善悪感が変わってきたとおっしゃるのも、
この映像祭の意味にまで迫る、大切なメッセージだったと思います。
命はどこで終わるわけではなく、様々な生き物に姿を変えながら続いていく。あるいは、
どんな悪も視点を変えれば善だったりする話は、普段から僕の感性だったりもするわけです。
そんな心強いメッセージを、富山で行われた国際映像祭から受けられたことは幸せでした。

午後6時にプログラムが終わり、市職員駐車場に戻って、それからガイアの実行委員会です。
359号線で家に帰る途中に、PCTOOLの事務所があって、そこを借りての打合せは、
ガイアシンフォニー第6番の上映会が、いよいよ来週に迫っているので、
今回が最後の事前打ち合わせになるため、欠かすことは出来ません。
この日は十数人が集まって、当日のスケジュールや準備などを確認しました。
家に帰ったのは11時頃で、それから食事。なんとも内容の濃い一日でした!


羽仁進監督の感性が光る本「僕がいちばん願うこと―エピクロス的生活実践」はこちら。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4000247603?ie=UTF8&tag=isobehon-22