軍隊(自衛隊)の意味

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5月15日は、沖縄の日本復帰35周年にあたる日でした。
この日を記念して、日曜日には基地を取り巻く抗議活動もありました。
そんな日に、海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」が沖縄へ向かい、
辺野古海上調査活動をするという情報で、地元では大騒ぎです。

掃海母艦「ぶんご」の今回の行動は、自衛隊の指令ではなくて、
防衛施設局の要請によるものと説明されているようですね。
だけど、これだけ明確に、市民活動による反対が行われている場所に、
自衛隊の巨大な母艦が入って作業するなんて、やはり何かおかしいです。

そもそも軍隊(自衛隊)とは何かと考えれば、戦争組織である以前に、
絶対命令服従系統であるところが、一番大きな特徴でしょう。
軍隊に頼るとは、個々人の命まで有無を言わさず言いなりになることです。
災害救助のように、誰にとっても同じ助けが必要な場合と違い、
違う価値観が相対するところへ出て行って、一方の望みだけを叶えれば、
それは武器を使わなくても暴力となることを知らねばなりません。

いつの時代にも権力者が軍隊好きなのは、強い命令系統があるからで、
独裁政治と軍隊は、歴史的に見ても補完し合う存在なのです。
軍隊を必要とする人は、自分と違う価値観の人を有無を言わさず虐げる。
だからこそ人権を大切にする人は、戦争や軍隊に対して拒否感を持つ。
それは直接武器を使用する軍事行動ばかりが危険なのではなくて、
多様な価値観を認めず、権力者の都合だけを押し通す恐ろしさなのです。

このたび、改憲して軍隊を持とうと主張する経済界の人の発言を聞くと、
日本はエネルギーの多くを海外に依存しているから、それを確保するには、
海外での経済活動を、テロや犯罪から守る必要があるからとおっしゃる。
これって、過去の日本が犯した侵略戦争の口実そのまんまじゃん!

このような感覚が公然とまかり通る、他者の痛みに疎い国であれば、
こんな国が公然と軍隊を持てばどうなるか、考えるのも恐ろしい。
アメリカのような自国の利益のために他国の人権を踏みにじるやり方は、
すでにその痛みを受けた多くの国で、拒否反応が出始めているのです。

自衛隊を使って市民活動に対するなど、独裁政治でも目指すのでしょうか?

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