800兆円の重圧

先日、日本銀行公定歩合の引き上げをしませんでした。
たぶん2月にも3月にも引き上げはないでしょうし、
はっきり言って、今この国は利上げできる力がないどころか、
来年も再来年も無理だろうと思われます。

どうしてか?ですって?
この国の行政には800兆円の借金があるんですよ!
今でさえその返済で日本中の財政は厳しいのに、
このうえ公定歩合が上がろうものなら、財政は破綻します。
もちろん、上げ幅にもよりますが、
万が一にもアメリカ並みに上がったら、日本国が破綻です。

いまどきIMFも国際銀行もあてになりませんから、
なが~い再建計画を立てて、返していくことになりますが、
その間には、まず社会保障が削られるのは確かでしょう。
アメリカほどの高金利?でなくても、その半分上がれば、
日本中に夕張市の二の舞が続々と出てくるでしょう。
だから利上げはできません。

アメリカの金利がもっと上がれば、
日本にも大量のドル債権はあるので借金が返せる?
とんでもない、アメリカだって借金を返せなくなるんです!
必要な景気対策も取れずに、金融マネーで資金だけが増えている。
すでにグローバル経済は行き詰まっているのですよ。

こんな状況下にあるにもかかわらず、
いくつもの地方自治体では、合併特例債を使って、
さらなる借金を増やそうと頑張っています・・・?
目覚めなさい、地方自治体!

借金拡大ではなく、地域生活の自立を目指して、
まず目標を方向転換することです。