おだやかな正月

晦日からずっと、陽射しのある天気が続いています。
3日だけ少し雨が降りましたけど、その他は晴れました。
青森のスキー場では、雪が少なくて競技会が延期だとか。
それはたしかに困るでしょうが、異常な気象も心配です。
自然農にとって、環境破壊ほど困るものはないのです。

このところ、数年前に比べると大きな変化が始まっています。
人々は自分が何を食べて生きるかを意識するようになっている。
さらには何をして生きるかも、意識する人が増えてきた。
政府が大規模収益農家を増やそうとしても疑問の声が挙がる。
自分たちの生活は、自分たちで作ろうとする人の増加です。

一番大きな変化は、おカネそのものに対する疑問でしょう。
そりゃあマスコミは収益で成り立っているから報道はしない。
いまだにせっせとおカネを稼いで勝ち組を目指す人もいる。
だけどそうじゃないものを求めて働く人が増えてきている。
特に若い人たちの中で、この流れはもう止まりません。

いや、今より古い人の価値観の中にだって、同じことはある。
今日はテレビで「マグロ」って新春ドラマを見ていました。
するとマグロ一本釣りの漁師の息子がこんなことを言う。
「おやじが家に持ってくる大切なものはお金じゃない、
 生きていることの喜びなんだ」ってさ!

世の中乱れて、いいドラマが出来るようになったのかな?
なるほど、僕も子供の頃にはおやじの背中をみて暮らした。
おやじが楽しそうだと、自分だって楽しくなったものだ。
家の中が楽しければ、それで何一つ不満はなかった。
家の近所にも、楽しそうな笑顔が毎日あふれていたもんだ。

今年は、社会がそうしたことをもう一度見直す年になる。
なんとか生活できるおカネさえあれば、どう生きるかだろう。
生きることの喜びを、表現できる生活がしたいものだ。
家族でもグループでもいいから仲間をつくって自給を目指し、
少しでも多く、楽しい時間を過ごせるように生きていこう♪